イタリアにはドレッシングがない!?
イタリア料理のほとんどは、塩胡椒、オリーブオイルをベースにしています。(オリーブの木が育たない北部を除いて)
ここで言うオリーブオイルとは、すべてエキストラバージンオリーブオイルのことです。
イタリア料理の原点である家庭料理は、濃い味付けや複雑な調理法ではないので、素材の味がそのまま味わえて、「野菜ってこんなに美味しかったの!」と思わず食が進むんですよね。
プーリアのマンマが昼食に塩胡椒、オリーブオイルで作ってくれた、
「アスパラとトマトのスパゲティ」。
マルケの友人宅で食べた、トマトにも塩胡椒、オリーブオイルをかけるだけでとっても簡単なのに、素材の味が活きて美味しかったです。
私は、各地の料理修行の合間に、大都市にも滞在して、トラットリアやオステリアと言われる地元の郷土料理、家庭料理を味わえるカジュアルなお店や、ちょっと高級なリストランテを選んで食事をすることもあります。
観光客向けのお店ではなく、地元で昔から愛されているようなお店は、断然美味しいですね。
お店では、サラダ(メニューには”Insalata ~")を注文すると、必ず塩胡椒、オリーブオイル、ビネガー等も一緒に出てきます。
(すでにテーブルに置いてあることも)
イタリアでは、ドレッシングをあらかじめかけてサーブされるのではなく、自分で好きなようにテーブルで、塩胡椒オリーブオイル、ビネガーをかけて食べます。
家庭でも、各自が好きなようにかけています。
市販のドレッシングをかけているのを見たことがありません。
混ざりけのない天然の調味料をかけると、野菜の味がそれぞれによく味わえるんです。
自分好みに味を調整できて、シンプルに美味しい、添加物のない安心感も嬉しいですね。
先日は、オリジナルレシピ「新玉ねぎのドレッシング」をご紹介しましたが、1週間くらい日持ちするので、好きな方は手作りもおすすめです。
サラダにかける塩胡椒、オリーブオイルと合わせて、おススメなイタリア調味料は、アップルビネガー、ホワイトバルサミコ酢、バルサミコ酢、アンチョビ、コラトゥーラです。
それぞれの調味料についてはまた書きますね。
また、ドライトマト、オリーブの実、柑橘果汁など、日本では胡麻や柚子胡椒、海苔、だし醤油、ポン酢、味噌など加えても美味しいですよ。
塩をサラダに先にかけると塩分が強くなったり、水分がでて水っぽくなるので、先にオリーブオイルでコーティングしてから、調味料や塩胡椒をかけましょう。
ボウルの中にサラダを入れて、オリーブオイル、ビネガー、塩胡椒の順にかけて、手(ナイロン手袋などしても)で混ぜ合わせると、葉っぱが傷つかず、サラダにまんべんなく調味料がいきわたり、まぁるい味になります。
ぜひおうちでもイタリア流に、季節や食材、好みに合わせて、シンプル&ヘルシーなサラダを楽しんでみてくださいね。
Ciao!