レンズを通して見える世界
前回の記事で、カメラとの出会いについて書かせていただきましたが、今回は少し深掘りをしてみようと思います。記事の後半に書いた、カメラを買ってよかったことの中の一つ、「日常の風景の中で、レンズを通すことで見える景色(世界)」が今日のテーマです。
前回少しだけ触れましたが私がカメラを持ちたいと思ったきっかけはリハビリの散歩。旅の時はいつも新鮮ですが、一方で同じ場所を歩くことも多々あり飽きてきます。いつものコースの建物、公園、道・・・何をとっても代わり映えはしません。
ところが、歩き続けているとちょっとした変化が気になるようになりました。「あれ、こんなとこに昨日は花咲いてたかな?」「こんなとこに看板あったっけ」「雨あがりってちょっと表情変わるよな」「夕方の鉄塔って格好良いよな」。
カメラを買ってから、そんな何でもない日常の風景が気になり、撮ることが多くなりました。
カメラは日常の風景をちょっと自分好みに切り取ることことができます。目に見える風景の一部を切り取ったり、背景をぼかしてスポットをあてたり。近所の空き地に咲いてるたんぽぽと綿毛だって、レンズを通すとこんなふうに見えたりします。
「良いように言ってるだけでは?」と思われるかもしれません。確かにそうかもしれない・・・のですが、「レンズ越しに見るとどんなふうに見えるかな?」ということを常に考えるようになったころからいつもの散歩コースも、バイクで通勤する農道も、日常の景色は未知の世界の入り口になりました。
日常の何気ない風景を見る目、感性が磨かれていくようにもなり、結果、知らなかった花や水田の生物の名前を知るようになったことは、単に「良いようにいってるだけ」ではなく、世界が常に新鮮なものへと変化した・・・というふうに捉えています。
↓の写真はアガパンサス。この時期、このあたりであちこちに咲く花なのですが、カメラを持つまではそこに咲いていることすら気づかづにいたかもしれません。
身の回りにはまだまだ知らない世界がたくさんある。カメラは私にそんなことを教えてくれました。もちろんスマホでも良いんです。肉眼だっていい。時々足をとめて空を眺めてみると、そこには今まで知らなかった世界が広がっているかもしれません。
記事:タバラット 店長ヤマモト
趣味:サッカー観戦、カメラ、子供と電車に乗る
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※カメラで写真を撮ることをを「レンズを通して・・・」と表現することがあります。文章内、カメラなのかレンズなのかよくわからなくなるかもしれませんが、ほぼ同意で使ってますのであまり気になさらないでくださいませ。