足関節捻挫の機能評価
こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridge)です。
今回は『足関節捻挫の機能評価』について解説していきます!
今回お伝えする内容を理解する上で、足関節捻挫の発生メカニズムや疼痛評価を把握しておく必要があります。
なぜ内反捻挫が起きやすいのか、疼痛の評価をどのように行なっていくのか・・・
これが上手く説明できない方や、自信がないなと感じる方はまずは前回の記事に目を通してから、本記事を読むことをオススメします!
またこちらの記事も合わせてお読み頂くと理解が深まります。
一概に「機能評価」と言っても、人それぞれ方法はあり、これが必ず正解というものは存在しません(勿論、誤ったものはいくつもありますが...)。
ただ私が普段どのように考えて評価しているのかということを参考にして頂ければ幸いです。
シンプルに捉えて行なっていますので、難しいことはありません。是非最後までご覧下さい!
本記事はこんな方にオススメです。
では、さっそくいってみましょう!
▶︎ 機能評価
- アライメント(問題となるアライメントの把握)
アライメントを評価する際は、脛腓間に対する距骨の位置として評価するため、遠位脛腓関節の向き(腓骨アライメント)を評価した上で、距骨アライメントを評価します。
● 下腿外旋(腓骨後方偏位)アライメント評価
内果に対する外果の位置の左右差を確認します。
健側に比べて患側の腓骨の後方・外方偏位が生じやすくなります。
● 距骨アライメント評価
距骨頭の内外側を母指と示指で触診し、内果・外果との位置関係から距骨の前方偏位・内反・内旋を左右差で比較します。
● 踵骨アライメント評価
腹臥位にて足関節背屈位として、下腿に対する踵骨の傾斜の左右差を比較します。
● 中足部アライメント評価
中足部アライメントは、荷重下でのアライメントを想定するために、徒手的に踵骨回内位に誘導した上で評価します。
一方の手で踵骨をやや回内位に誘導した状態で、舟状骨と立方骨の位置関係の左右差を比較します。
これらのアライメント不良の組み合せの結果として、足部アーチ構造の破綻が生じます。足部アーチ構造の破綻として、扁平足とハイアーチにパターン分類すると考えやすくなります。
(以下の記事をご覧頂くと理解が深まると思います)
扁平足は、距骨が前方偏位かつ内旋することで舟状骨の内下方偏位が誘導され、結果として内側縦アーチが降下した状態になります。
そのため、扁平足では舟状骨降下、踵骨回内、舟状骨に対する内側楔状骨回外・外方偏位が生じやすくなります。
ハイアーチは、距骨内反と踵骨回外・底屈により立方骨の下方偏位が誘導され、結果として外側縦アーチが降下した状態になります。(以下の記事をご覧頂くと、理解が深まると思います)
また踵骨回内制限を生じるため、足部外側荷重となりやすく、下腿外旋位(腓骨後方偏位)を呈し、相対的に距骨は内旋位となっていることが多いです。
ハイアーチで生じやすいアライメント不良は、踵骨回外・底屈・立方骨降下、舟状骨に対する内側楔状骨底屈になります。
▶︎ 関節運動パターン(異常なパターンの把握)
● 足関節背屈時の足部外転
足関節最大背屈時に足部が外転する場合には、距骨内側の後方滑り運動の制限や遠位脛腓関節離開(腓骨外後方偏位)が疑われます。
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