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2022. 08.11〜京都「私設圖書館」というライフスタイル〜
自身の経験から「本を選び、読み、学び、思いに耽る」ための最強最高の空間「私設図書館」の営みと、それを立ち上げた田中厚生さんの半生。
こんな場所が家の近くにあったら、私も通っちゃうと思う。
ほしい。
私設図書館には「フリーノート」が置かれ、立ち寄ったお客様が思い思いの言葉を寄せている。その中でこの場所が『無言のいこいの場』と評されているのが、特に印象に残った。
これは学生時代に感じていたことなんだけど、「ひとりの時間に集中することを誰かと共有する」という時間が構築された人間関係は、心地がいい。
学校の自習室で一緒に勉強したり、同じスタジオで黙々と自主練し合ったり。「ああこの人、誰とも一緒じゃない時、こんな感じなんだな」ということを知って、お互いの理解が深まるからなのかもしれない。
終わったあとの「どうだった?」みたいな話も、互いの孤独な時間で積みあげられたものが面白くさせてくれる。
場所を共有することで生まれていくものは、目に見えるものだけではないのだなと、この本を読んで気付かされたのでした。