昨今、じわじわと様々なものが不足しているとの情報を耳にしますね。半導体や木材、電力や燃料、食料や人材、年金まで、、、
何年も前からこうなるだろうと、我々は分かっていたはずなのに、本当に社会や世界のシステムにきしみが身近に現れてきました。
先日、電力需給ひっ迫警報が出ましたが、私たちが今、当たり前に使用できているインフラも脆いものです。
そんなインフラ施設の写真集で面白いものがあります。(急に話を逸れさせて頂きます。)
『Anonymous Sculptures』
写真家ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻による写真集
給水塔などの実際に存在した建物の写真が収められていますが、どこかSFチックでブルータルな印象を受け、インスピレーションが湧きます。
ちなみに、私が学生時代を過ごした名古屋にも実際に訪れることができる給水塔が幾つかあります。
給水という生活に欠かせすことができない役目を果たす建物ながら、あまり表には出てこないが、それを目にした時のあの不思議な畏怖の感覚。
様々な社会システムや環境システムに限界が見え、歪みが現れてきたこの時代。
建築界にはまたブルータリズムが復興するのでないかと予想しています。