7億円の資金調達を経て、PropoCloudの向かう先
こんにちは。
(株)HousmartでPropoCloud事業長をしております真鍋(tatsuzou5515)です。
今回、第三者割当増資により7億円の資金調達を行いました。
徐々に話題を集めるVerticalSaaSという領域で、事業を展開しております。
VerticalSaaSプレイヤーも増えている中、どういった部分をご評価頂き今後事業の舵取りをどう行なっていくかをこのnoteではまとめたいと思います。
簡単にプロダクト紹介
私たちは、不動産業界の中でも「売買」と言われる領域に特化したプロダクト「PropoCloud」を作っております。一生に一度の買い物と言われる、住宅の購買体験をよくすべく不動産エージェントの営業生産性を高めるプロダクトです。
平たくいうと、「業界特化のMA」です。
- リード顧客1人1人に最適化した物件提案を自動生成
- メールをフックにアツい顧客を割り出し営業効率化
こんなことができます。
2019年3月にサービスローンチし、2年半の新参プロダクトです。
SaaS事業としてのぶっちゃけ実績
この度、資金調達が完了したのもPropoCloudの成長性を高くご評価頂けたポイントが大きいです。
①急成長SaaSが2年目に超えるARR目標を、Verticalながら達成したこと
②MRR / 利用店舗数ともに昨対200%以上で成長し続けていること
SaaS事業としての評価は「市場規模」「プロダクトの強さ」「足元実績」で見られると思いますが、投資家の皆様から一定のご評価を頂けた結果です。
なぜ、それを成し遂げられたか。大きな要因を3つまとめます。
事業成長要因① 採用に1点の妥協もなし
直近1年間は、人が正常に担当できる業務量を超えていました(苦笑)
どの職種も採用は「緊急すぎるかつ重要」の課題でしたので、人材の質よりも人材充当を優先する事も考えました。
しかし、弊社は最終面接で全員満場一致が出ないと内定オファーは出せない鉄の掟があります。本当に苦しい時期を乗り越え1年が経ち、じわじわといろんな方にご入社頂きました。今はそんな皆が1人1人、一騎当千の実力で自分の持ち場を回してくれています。
特にカスタマーサクセスの即戦力人材は、SaaS界隈だと採用難易度SSSクラスですがこちらにあるような徹底的なやり込みで3名次々とご入社頂きました。
事業成長要因② カスタマーサクセスの鬼強化
SaaS事業の肝は、カスタマーサクセスと言われています。
HorizontalSaaSに比べて、より深い業界課題に切り込む私達はカスタマーサクセスの強化が優先度が高まります。
ただの解約阻止だけでなく、高い付加価値を提供しお金を頂く事もカスタマーサクセスが行います。
NRRという言われる指標は、毎月安定的に120%を超えており事業全体のMRR成長は既存顧客からのアップセルやクロスセル影響も強いです。
事業成長要因③ プロダクトの急成長
弊社のプロダクトチームは、とにかく外に出ます。
VOC(顧客の声)を貪欲に求めるべく、セールスやCSへの同席要望がSlackで飛んでくるわけです。
そこで頂いた声をプロダクトに落とし、前期平均リリース頻度は「週に1回」でした。毎週何かしらの改善をリリースし、UXを上げています。
また新機能については全てredashというダッシュボードで、利用頻度をみながら施策のPDCAを高速で回しております。
今後のPropoCloudが向かう先
VerticalSaaSは、市場が限られるので売上も限定的。
よくそうした捉えられ方もされますが、私たちはその定説をぶち壊しに行きたいと思います。
セクターVertical、サービスHorizontalを目指しています。
業種は「不動産」ですが、その不動産領域であらゆる業務課題を解決しうる存在を目指します。
3年以内に不動産業界MA市場で圧倒的No.1を取ります。しかし、不動産業界のDXがもっとも遅れている「売買領域」においてはこの提供価値だけでは完結しません。もっと広域な業務課題解決が求められます。
「人生で一度きりの、高額商品」
お金も人の感情も大きく動く、この業界をDX化でより良いものにしていければと思います。
激動期のスタートアップは、めちゃくちゃ面白いですよ。
要職ポジションはまだまだ空いてますので、ピンと来た方は是非一緒に働きましょう!