「求人票や、面接官の言葉からジェンダーバイアスを感じてしまった」 ー キャリアとライフをトレードオフにしない転職相談
こんにちは、ワーキングペアレンツのための転職サービス『withwork』を運営しています、XTalent代表の上原です。
3/8は国際女性デーでしたね、弊社も記念イベントを開催しておりました。
この一年くらいで企業の方々から「女性の候補者を採用したいが、なかなか応募が集まらない」という声をいただく機会が増えてきました。そんな声もある一方で、じゃあ個人の目線ではどんなことが起きているのか、という話をしたいと思います。
気になる会社だったけど、面接官の言葉遣いに違和感を感じた。
※今回もできる限り表現をぼかしたり、複数エピソードを織り交ぜて記載しています。
事業内容やポジションも魅力的、とても楽しみにされていた面接だったそうです。ところが面接を終えてみると、一気にトーンダウン。
上司になる予定の方が面接官、社内のことに話が及んだ際に違和感を感じるシーンが多々あったそうです。具体的には、その方のメンバーの話題になった際に男性メンバーについては「そいつ」、女性メンバーには「女の子」という表現があったり。女性メンバーはまだ年齢が若いので「その子たちが育休を迎えた際にはロールモデルになってほしい」といった話があったそうです。
そもそも、男女で呼び方が違うことへの違和感、また今や男女関わらず育休を取得する時代。なんだか、価値観がちょっとズレている気がする・・とその方は感じて、その企業の選考を辞退されました。
この話を聞いて、「なんでそこがそんなに気になるんだろう?」という方もいるかもしれません。でも、ちょっとした言動にある「無意識の偏見」が日頃のコミュニケーションや仕事における障壁につながることもあります。
特別扱いをされたいわけではない
withworkユーザーの方々へのインタビューでも、こうした選考における言動のエピソードはたくさんいただいています。
「配慮をしているつもり」のコメントが、実は受け取る側にとっては異なる印象を与えているんですよね。
もちろん、人によって受け取り方も異なるので、正解はありません。でもwithworkで日々お会いする方々は、皆さんとても優秀な方々であり同時にこうした要素への感度の高さを実感しています。
優秀な人材を採用したい!と考えた際に、選考活動におけるアンコンシャスバイアスの発露は一つの障壁になってくるのかもしれません。
求人票にある「女性も働きやすい」という言葉
これも、良かれと思って書いている会社さんが殆どだと思うのですが、よく考えるとおかしな表現なんですよね。性別関係なく活躍できる活躍できる、育児や介護などの事情があっても働くことができる環境が理想のはず。
ということもあって、自分はよく「ワーキングマザーがいるかどうか以上に、子どものいる男性がどう働いているかを見るといいですよ」とアドバイスしています。社内のカレンダーに「お迎え」って普通に抑えられているとか。もっというと育児関わらず、ちょっとした中抜け、休みが取りやすいかなど。
ちょうどはてブで見かけた記事にこんな話もあり・・まぁ、ごく一部ですがそんな話もあるとは認識しています。ただ、労働人口減っていく中でそんな都合のいい採用できなくなりつつありますけどね・・。
どうしても価値観ってその人の環境、周囲の人から影響を受けるものなので、差異があるのは仕方ないことです。でも、そこから生まれる無意識の偏見がマイノリティ要素のある方からすると「危険信号」に映ってしまうことは企業の方にも知っておいてほしいなと思います。
弊社ではDEIコンサルティング事業としてアンコンシャスバイアス・トレーニングも実施しています。興味ある企業経営者・人事の方はお問い合わせください。(宣伝)
withworkとしてもっと影響力を高め、この転職市場の歪みをなんとか解消していきたいなと思います。ちょっとキャリアの悩みを相談したいな、という方はお気軽にご登録ください!
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