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自分らしい仕事を見つける旅:ギンズバーグのキャリア発達理論


「将来、どんな仕事に就きたい?」

子どもの頃から何度も聞かれたことがあるのではないでしょうか。
しかし大人になっても本当に自分に合った仕事を見つけられない人は少なくありません。
仕事選びは人生における大きな決断の一つ。
だからこそ、じっくり時間をかけて自分自身と向き合う必要があるのです。
今回はキャリア選択を考える上で役立つ
「ギンズバーグのキャリア発達理論」をご紹介しま
す。

ストーリー

Eさんは高校3年生。
将来の進路について悩んでいました。

「大学に進学すべきか、それとも就職すべきか…」


Eさんは自分の興味や能力、価値観が分からず、どんな仕事が自分に合っているのか見当もつきませんでした。

そこでEさんはキャリアカウンセリングを受けることにしました。
カウンセラーとの対話を通して自分の強みや弱みそして本当にやりたいことを理解することができたのです。

Eさんのようにキャリア選択は多くの若者にとって大きな課題です。
ギンズバーグのキャリア発達理論はこうしたキャリア選択のプロセスを理解し、自分らしい仕事を見つけるためのヒントを与えてくれます。

解説

ギンズバーグのキャリア発達理論とは?

ギンズバーグのキャリア発達理論はアメリカの経済学者エリ・ギンズバーグが提唱したキャリア発達に関する理論です。

ギンズバーグのキャリア発達理論の3段階


ギンズバーグはキャリア選択は子ども時代から成人期にかけて段階的に発達していくプロセスであると考えました。
そしてそのプロセスを以下の3つの段階に分けました。

・空想段階(~11歳頃):  職業に対する現実的な理
   解がなく空想や憧れに基づいて職業を選択す
   る段階。
・例:「パイロットになりたい」「アイドルになり
   たい」「医者になりたい」

・試行段階(11歳頃~17歳頃): 興味、能力
 価値観など、様々な要素を考慮しながら職業
 選択を試行錯誤する段階。

・興味段階:好きなこと興味のあることに基づ
  いて職業を考える。

・能力段階:自分の得意なこと不得意なことを
   認識し、職業に結びつける。

・価値観段階:自分の価値観や信念に合った職業
   を考える。

・現実段階(17歳頃~):  現実的な条件や制約を考
   慮し、最終的な職業選択を行う段階。

・探求段階:具体的な職業について情報収集を行
   い将来の選択肢を絞り込む。

・結晶化段階:特定の職業分野に焦点を当て将
   来のキャリアプランを明確にする。

・明確化段階:具体的な職業を選び就職活動な
  どを通して実現に向けて行動する。

Eさんの場合は「試行段階」にあると言えるでしょう。
キャリアカウンセリングを通して自分の興味や能力、価値観を認識し、将来のキャリアプランを検討していくことが重要です。

エピローグ

Eさんはカウンセリングを通して自分の興味や能力を活かせる職業として、webデザイナーを目指すことにしました。
そして大学でデザインを学び、卒業後はweb制作会社に就職。
Eさんは自分の仕事にやりがいを感じ、充実した日々を送っています。

まとめ

ギンズバーグのキャリア発達理論はキャリア選択は一過性のものではなく、長い年月をかけて発達していくプロセスであることを示しています。
そして、そのプロセスにおいて自己理解、情報収集、そして現実との折り合いが重要であることを教えてくれます。
自分らしい仕事を見つける旅は決して簡単な道のりではありません。
しかし自分自身と真摯に向き合い、一歩ずつ進んでいくことで必ずや理想のキャリアを実現できるはずです。

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