詩) 隣の席の様子がおかしい
うわ!
ここはラーメン屋
そんな大声を出す場所では無い
何事や?と思って僕は隣の席を見た
すると、隣の席の兄ちゃんが
ラーメンに自分の帽子を落としていた
ラーメンは、二郎系のラーメンだ
僕はついつい兄ちゃんを見続けてしまった
すると、兄ちゃんは、スープでビチャビチャの帽子を被って出て行った
僕は腕を組んで、目を閉じた
そして思った
「 二郎愛か。しかし、いさぎよいな・・・ 」
グボ!
ここは銭湯
そんな悲鳴をあげるような場所では無い
何事や?と思って僕は隣の席を見た
すると、横の席のおじいちゃんが
マスクをしたまま頭を洗っていた
おじいちゃんは、チッと舌打ちをした
そして、おじいちゃんは、頭を洗い終えると、マスクを付け直した
その後、おじいちゃんは、全裸でマスクをしたまま湯船に浸かっていた
僕は腕を組んで、目を閉じた
そして思った
「 コロナめ。しかし、紳士やな・・・ 」
えっ!!
ここはオフィス
そんな絶叫するような場所では無い
何事や?と思って僕は隣の席を見た
すると、隣の席の同僚が
パソコンの画面を見て固まっていた
僕は声をかけた
「 どうしたん? 」
同僚は答えた
「 さっき、トイレで大をしてたら、社員証を便器に落としてしまった。 」
「 うわ。それキツいな。 」
「 拾って首からかける気になれないので、そのまま便器に流したんだ。 」
「 おー・・・ 」
「 席に戻って従業員規則見たら、社員証の紛失は始末書だと・・・ 」
僕は腕を組んで、目を閉じた
そして思った
「 ケツは自分で拭け、ということか・・・ 」
いりませんよ!!!
ここはオフィス
そんな怒号を発するような場所では無い
何事や?と思って僕は隣の席を見た
すると、さっきの同僚のところに
清掃員の方が濡れた社員証を持ってきていた
「 い、いりませんよ!!
いや、いるけど、いらないんです!!!」
同僚は呟いた
「 もう始末書出した上に、今後はこれを首からかけるのか・・・ 」
僕は腕を組んで、目を閉じた
そして思った
「 ラーメン屋のあの帽子をかぶって帰った兄ちゃんや、
銭湯でもマスクをしていた老紳士ならば、
この社員証を受け取って、首からかけたかな・・・ 」
僕はしばし沈黙した
そして、僕は、カッと目を開いた
「 仕事しよ 」
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
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