1日2食を5年ほど続けて分かったこと
1日3食が当たり前だった。
朝ご飯をしっかり食べ、昼には友達と外でランチを楽しみ、晩ご飯とともに1日の締めくくりを迎える。
ご飯の量も多く、1日3合は普通に食べていた。
自分ではそれが「普通」だと思っていたし、健康は意識してるつもりだった。
だけど、なぜか体重は思うように減らず、体の調子も今ひとつ。
ある日、ふと目にしたのが「1日2食が健康に良い」という科学的な記事だった。カロリー制限や食事回数を減らすことが体に良いとされる理論には惹かれるものがあった。そこで、思い切って試してみることにした。
1日2食へのシフト
方法は単純で昼と夕方に食べるだけ。
昼食は友達と天丼を食べることが多く、夜はスーパーの半額食材を使って自炊する食生活続けた。正直、大きな期待を胸に抱いていた。きっと体重が減って、健康的になるに違いないと。
ところが、現実は期待とは違う。
2~3か月ほど続けても、目に見える変化はほとんどなかった。
体重は減らず、肌の調子も劇的に改善するわけでもない。
胃袋が少し小さくなったかなと思う程度で、劇的な効果は感じられなかった。
食べる「内容」が問題だった
その時、気付いたのは、ただ食事回数を減らすだけでは不十分だということ。1日2食でも、食べているものが体に良くなければ、当然のことながら効果は限定的。天丼を食べ続けていることに思い至り、次に変えたのは「食べる内容」だった。
昼食には、野菜中心の自炊弁当を持っていくようにした。ナッツやサツマイモ、豆腐を取り入れ、よりシンプルで栄養価の高い食事を心掛けた。
夜は、特に変わったことはせず、今まで通りに食べていた。それでも少しずつ変化は現れた。肌の調子が少し改善し、体重も2キロほど減った。
しかし、理想の状態にはまだ程遠い。
お腹にはまだ贅肉が残っていた。
夜の食事量と時間に注目
次に試したのは、夜の食事量とタイミングだ。
夕食を腹7分目に抑え、さらに食事の時間を寝る2時間前までに済ませるようにした。これが驚くほどの効果をもたらした。
体が軽く感じられ、肌の調子も明らかに良くなった。特に、寝る前にたっぷり食べる習慣をやめたことで、体のリズムが整った気がした。
こうしてわかったのは、1日2食が健康的になるかどうかは、その人の食べ方や生活習慣次第であるということだ。
加工食品を避け、寝る直前に食べるのを避けることが、自分にとっては鍵だったように思う。
1日2食の「条件付き」の効果
結局、1日2食にしたからといって、誰もが劇的に健康になるわけではない。自分の体験から学んだのは、食事の回数を減らすだけではなく、何を食べ、いつ食べるかが重要だということだ。特に、僕の場合、食べる速度が速すぎたり、よく噛む習慣がなかったりしたことも、効果を感じづらかった原因かもしれない。
1日2食の生活は、確かに体に合う部分もあれば、そうでない部分もあった。だけど、自分なりに工夫を重ねて、少しずつ体調や体型が改善されていくのを感じられたことは、貴重な経験だった。自分にとっての最適な食事スタイルを見つけるためには、ただの「流行」や「科学的根拠」に頼るだけでなく、自分自身の体と向き合いながら試行錯誤することが大切なのだと感じている。