オイルスポーツマッサージ
日本ではリラクゼーションのイメージが強いオイルマッサージですが、欧州ではれっきとしたレメディとして位置づけられています。
特にスポーツの世界ではスウェーディッシュマッサージとして、ディープ(深い/強い)刺激をいれたまま滑らせるように施術する手技は馴染みの深いものとして認知されています。世界には本当に様々な代替療法があり、国の風土や歴史が反映されていて、辿っていくと思わぬ発見があって面白いです。
オイルマッサージの起源と発展
大陸系、欧州系の代替療法をたどると行きつく先はアーユルヴェーダです。長い年月をかけてスリランカ。パキスタン地方から起こりインドを経由してシルクロードに。その後、東西へ分岐し大陸を経由して日本へ入ってきた漢方(和方)この時には、日本の温帯で湿った風土に合うように油分は取り除かれ、生薬となって伝播してきたと私は解釈しています。
油分が使われている国は、寒冷地域または熱帯地域。前者は保温と保湿のために油が利用され、後者は保存料として油が利用されています。温帯で高湿度な日本においては、油よりも塩が保存には最適だったのでしょう。私たち民間療法の世界でもお灸など、湿度を取り除くものが文化として根付いています。
現代生活のトリートメントとして
食の欧米化という声を聞きますが、この60年で日本人の油分摂取量は激増しています。
私は基本的に糖質制限反対で脂質制限推奨派です(しつこいですねw)というのは、先祖代々の生活様式と今の様式でギャップがありすぎるため、様々な健康問題が起きていると考えているからです。この辺は脱線するのでまた書かせていただきます。
長々と書いてしまいましたが、風土や文化的背景で日本では馴染みのうすかったオイルマッサージですが、これに日本のスポーツマッサージの考え方をのせることで、お客様へ提供するCAREのクオリティが向上すると思い、11月にENNEスポーツマッサージさんい社員研修をしていただきました。
代表の中野さんとチーフの穴田さんはともにヨーロッパの第一線、ツールドフランスでもマッサージャーとして帯同された日本人セラピストです。経験豊富な方々から、8時間がっつりと社員研修をしていただきました。
ドライマッサージとオイルマッサージの違い
刺激の総量が大きい
私たちの施術は、身体のレセプター細胞へ刺激を入力して、脳からのフィードバックをうけて反応を引きだしています。様々な考え方がありますが、神経細胞への刺激入力は足し算なところがありますので、刺激の総量が大きいほうが脳への信号入力も大きくなります。ドライマッサージよりも短時間で大きい刺激を入力することが可能です。
滑刺激による静脈還流量増加
ドライマッサージと違い、圧力を加えて滑らせることで血液を心臓へ送り返す作用を強く出すことが出来ます。特に静脈血(酸素がなくなった黒めの血液)については、効率よく押し戻すことが可能です。リンパ性のむくみについては効果は不明ですが、デスクワークで動かない時にできる足の浮腫みは効果が高いと考えています。
オイルによる生理作用
オイルマッサージで使用するオイルは、NAQIというベルギー産のウォーターオイルを使用しています。こちらはタオルでふくだけでべたつきが残りません。NAQIのマッサージオイルをベースに、マグネシウムやCBDといった様々なオイルを組み合わせることで、さまさまな効果を生み出すことが可能です。使用するオイルのバリエーションは今後も増やしていきます。
Conditioning toolとして
オイルを利用したマッサージですが、我々はあくまでツールのひとつとして位置付けています。法のくくりがありますので、手術をしたり投薬をすることはできませんが可能な限りの代替療法を使って、コンディショニングサービスを進化させていきます。そして我々の及ばぬ範囲をカバーできるように様々な専門家と連携していきます。
皆様の体調管理の入り口として、相談場所としてご利用いただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。ご予約、お問合せをお待ちしております。