「ピグマリオン効果」から子どもの接し方を考える
ピグマリオン効果。教育に関わっている方なら一度は聞いたことがあるかと思います。
どんなものかというと、生徒をAとBのクラスに分け、Aの教師には「あなたのクラスの子どもたちはとても優秀だから。」と伝え、Bの教師には「あなたのクラスの子どもたちは優秀ではないからね。」と伝える。すると、本当にAの生徒たちはBの生徒たちよりも成績が良くなる。
と、簡単に言うとこんな感じの内容です。
これがずっと不思議でした。なぜ、直接子どもたちに「あなたはすごいね。」と言ったわけではないのに成績に影響が出るのか?
ある本を読んで、自分なりにこの疑問に対して答えが出たので考察メモです。
結論から言うと、この差は子どものせいにするかしないかということです。
例えば、テストを行なってAもBも思わしくない成績だったとします。
Aの教師は「優秀な生徒なのに成績が思わしくない」→「つまり、自分の指導法が子どもたちに合っていない」→「自分の指導法を見直す」
と、なります。
Bの教師は「成績が悪い」→「なぜなら子どもたちが優秀じゃない」→「子どもたちが自分の指導法について来れない」
と、なります。
Aの教師は自分を省みて、Bの教師は自分を省みません。
Aの教師は授業方法や子どもへの接し方がブラッシュアップされるので生徒の成績が良くなります。
Bの教師は何も変わらないので成績は変わりません。
大事なのことは子どものせいにしないということ。その意識をもつだけで接し方が変わっていくと思います。