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世界で活躍する「リーダー」へ
column vol.189
日本は世界で活躍できるリーダーが少ないと言われていますが、その定説を打ち破るべく挑戦している方がいます。
「デルタスタジオ」の渡辺健介さんです。
〈みらのび / 2021年1月14日〉
ワクワクするビジョンを描き、人を巻き込んで実現する
グローバルに活躍できる人材を育てるためのプログラムを提供するのがデルタスタジオのミッションです。
体験型プラグラムを通して、子どもたちの好奇心と才能に火を点けているそうです。
「情熱」を育てるプログラム
子どもたちの好奇心を広げて、自主性を伸ばす2つの小学生向けプログラムがあります。
一つは、医療や建築、映画などの仕事に関する幅広い体験型の授業を通して、好奇心と才能に火をつける「点火」というプログラム。
もう一つは、企画を立てるところから自分たちで挑戦する「デルタチャレンジ」というプログラムです。
どちらも一つのテーマに関して、約2ヵ月間かけて掘り下げていきます。
点火プログラムでは、本物のキッチンカーを借りて、街頭で飲食物を販売するそうなのですが、何を、いくらで、どのようにプロモーションして売るのかを子供たちだけで考えます。
子どもたちが困ったとしても、大人の正解を押し付けるのではなく、質問をすることによって、本人たちの考えを引き出してあげます。
「リーダー力」は能力意欲でなく「場数」
渡辺さんがハーバードビジネススクールで学んだ時、デルタスタジオ創設のきっかけになった出来事があったそうです。
インドの貧しい農村出身の学生の村に仲間たちと行き、どうすればこの村が発展するかを皆で話し合ったそうです。
そして、学校に戻ってからも、話し合ったプランの実現に奔走し、見事自分たちの理想を叶えたそうです。
その時の経験を渡辺さんはこう語っています。
「日本の若者ではなかなか見られないようなリーダーシップとスピード感ある挑戦ですが、それを彼らは、学業や就活の片手間に、肩肘張らず、楽しみながらやっていたのです。彼らは挑戦することが習慣になっています」
渡辺さんは、アメリカの子どもは小さな頃から、好奇心に寄り添い、自分の力で考え、周りを巻き込み、実現に向けて挑戦する習慣を持っており、その習慣の差こそが、日本の子どもたちとの差になっていると感じ、デジタスタジオを作ろうと思ったそうです。
大人も始める「情熱」の日々
私の周りでも、このような考え方をもった教育者が増えています。
例えば、鹿児島の「そらのまちほいくえん」の古川理沙さんや、中2で起業したことで有名な「湘南インターナショナルスクール」の仁禮彩香さんがまさにそうです。
でも、私たち大人から見ると、羨ましいと憧れつつ、もう年だからと諦めがちですが、大人の「点火」プログラムを世に発信されている方と出会いました。
株式会社トーチリレーの神保拓也さんです。
〈WWD JAPAN / 2020年7月29日〉
神保さんは「ユニクロ」「GU」を手がけるファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」を牽引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した方。
当時、売上低迷していたロードサイド店舗の店長の心に火がついたことで、1年で全国800以上の店舗の中でNo.2に選ばれるまでのサクセスストーリーを目の当たりにするなど、「情熱」をもった時、人の人生が変わると実感。
ファストリの上席執行役員という安定した地位を捨てて、人の心に火をつける「トーチング」というビジネスを立ち上げたそうです。
しかも、トーチングをしていただくのは何と「無料」!!
神保さんは、そのトーチング経験をオンライン配信「トーチング日記」や「トーチングラジオ」というコンテンツに変えて、ビジネスとして成立させているのです。
3月に当社の法人向けセミナー「文化経済研究会」にご登壇いただくことになり、先日打ち合わせをしましたが、芯と情熱を持っていながらも、私の思いに寄り添っていただける方で、非常に感銘を受けました。
ぜひ、株式会社トーチリレーの神保拓也さんにご注目ください!
〈株式会社トーチリレーWebサイト〉
ちなみに、USJを再建に導いた、今、大注目のリーダーである森岡毅さんの著書『誰もが人を動かせる!』にも、とても希望が持てました。
〈誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 / 日経BP〉
「リーダーは才能や能力ではなく、経験」「情熱の引き出し方」など、有能なリーダーになるための方法論が学べる一冊です。
リーダーとしてお悩みの方は、ぜひご覧になってみてください。