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45歳は「転進」の時?
column vol.284
横浜は朝から強い雨が降っています。
もともと巣篭もりをする予定でしたが、大雨がその気持ちを後押ししてくれています。
ぼーっと、これからのことを考えていると、1本の記事が脳裏に浮かびました。
プレジデントオンラインの【会社が"善意"で社員のクビを切る「45歳のお荷物」を退場させる新しいリストラの手法】という記事です。
〈PRESIDENT Online / 2021年4月23日〉
「45歳」!!
私が今年なろうとしているこの歳がピンポイントで出てきたので、ドキッとしました。一体、なぜ45歳なのでしょう?
加熱する「セカンドキャリア支援制度」
コロナ禍で業績の厳しい企業が増える中、リモートワークで浮き彫りになってしまった問題点があります。
世に言う、「働かないおじさん」問題です。
今までは、うっすら「この人、暇なのかな?」と思っていても、オフィスに集まっていると、存在は感じるので誤魔化せていました。
しかし、会わなくなると全く何をしているか分からなくなってしまう。
そんな実態をよく見聞きするかと思います。
なぜ「働かないおじさん」が生み出されてしまうかは【「出世」はなぜ必要か?】など、過去さまざまな記事で書いてきたので割愛します。
この組織的課題点を解決するために、「セカンドキャリア支援制度」に力が入れる企業が増えているのです。
これは早期退職制度をよりポジティブに変える内容。
45歳の節目にキャリア研修を実施し、今までのキャリアを振り返るとともに、今後どう生きていくかを問い直す機会を与え、今の会社では実力が発揮できそうにない社員にはセカンドキャリア支援制度を利用し“転進”を推奨。
支援の仕組みは、退職金割増金に加えて、退職前の1年間は就業しながら独立準備や再就職活動を認める他、新たに副業を認めて、週2日程度他社で働くことを通じて次のキャリアに向けた準備ができるようにしています。
なぜ、45歳かというと、やり直しがまだできる年齢だからだそうです。
45歳は意識次第で跳ねる
とある消費財メーカーの人事担当者はこのように語っています。
「45歳は入社後約20年、65歳まで雇用するとなるとちょうど折り返し地点だ。正直言って30代後半以降の非管理職世代では仕事に対するモチベーションが高い人は3割程度しかいないという社内調査もある。当然、人事評価も高くない“働かないオジさん”もいる。そんな人をあと20年も面倒をみるのは厳しい。また本人たちのことを考えても50歳を過ぎて新しい会社でチャレンジするのも大変だ。45歳ならメンタリティも変わるだろうし、転職先も見つかるし、再チャレンジするにもふさわしい年齢だろう」
45歳になると、「歳をとったなぁ」と思うこともありながら、会社ではそれなりに高い地位になってきて、あまり失敗もカッコ悪いところを見せられない。養う家族がいる方は、なおさら思い切ったことがしづらい状況かと思います。
ただ、一方であと20年は働かないといけない。
「転進」という言葉は「早期退職」という観点で見るとネガティブに思えますが、その会社でしか通用しないノウハウを汎用性の効く「ポータブルスキル」に変えていくようなインフラ(機会)を社会全体整えていけば、逆に従業員側は一社に固執しない働き方ができるようになります。
働きながら大学などに通っている社会人大学生の方は、その先端ですね。
自分のキャリアを棚卸しししながら、新しい学びでポータブルスキル化している。人生の可能性を広げている方はnoterさんにも多いと感じます。
以前、【40代はリセット世代?】でも書きましたが、やはり45歳は「変態」が求められる歳なのでしょう。
富裕層の人気投資先とは?
2年前、老後2000万円問題で日本が揺れましたが、コロナ禍でさらに不安社会が広がっています。
そこで、投資を始める方が増えていると思いますが、30代、40代の富裕層の中で人気の投資先があるそうです。
〈PRESIDENT Online / 2021年4月20日〉
①仮想通貨
ビットコインで「儲けた」という知人がチラホラいます。投資先の今代表選手でしょう。
②米国株式
日本とは異なり、アメリカは人口は増加していくことが予想されています。
また、GAFAを筆頭とするハイテク大手やテスラといった新興ベンチャーだけでなく、バイオ、エネルギー、アグリテック、軍需や医薬品など世界を席巻する企業が目白押し。
経済成長が期待されています。
③不動産
コロナで地方移住が増えたとはいえ、それは依然として少数派。やはり便利でチャンスも多い都市部を好む人が多いのが現状です。
相続対策としても需要が根強いこともあり、値段を下げなくても買う層が一定数いることから、値段があまり下がっていません。
最近はゲストハウスをワーケーション施設にリノベーションしたり、土地の再活用が進んでいることも投資家を後押ししているようです。
④農業
農家の高齢化や後継者不足、あるいは耕作放棄地の増加といった問題は誰でも知っていると思いますが、その課題を解決すべくテクノロジーを持ち込み農業に参入するベンチャー企業や起業家がいます。
いわゆる、アグリテック(農業とIoTを融合させたハイテク農業)ですね。
例えば、日本の高級フルーツはアジアの富裕層に人気の輸出商品ですが、フルーツに限らず高付加価値産品を作って「儲かる農業」に変える人や起業家がいるとのこと。
注目は日に日に高まっています。
しかし、本質的に重要なのは
・今どのセクターにお金を置くのが最もパフォーマンスが高いか、その根拠は何か
・自分はいったいどういう価値にお金を投じようとしているのか
・期待価値と実際の価格に乖離かいりがあり、その乖離が修正される根拠はあるか
・それらのシナリオは、自分なりに合理的・客観的であると納得できるか
ということであり、そのことをどれだけ考えを張り巡らせて自分なりの答えを導き出すことができるのかが肝要です。
正解の無い時代に、時流と自己の現状をとらえ、答えを導いていくというプロセスは人生も投資も同じなのでしょうね。
答えの無い時代に答えを作れる人が、今後ますます輝いていくのだと思います。
時に過去に癒しを求める
とはいえ、365日24時間ストイックには生きられないですよね(笑)。
話は変わりますが、最近「VHS」が人気のようです。
〈NewSphere / 2021年4月1日〉
近年、古い映画のVHSテープの収集が盛んとのことで、アナログ時代の郷愁が詰まったVHSの魅力がアメリカで再認識されています。
ニューヨーク・タイムズ紙は
「VHSテープ自体は不滅かもしれないとし、今日ではバーチャルでもリアルでも、このカゲロウのような存在のための強力なマーケットが存在する」
と伝えています。
ちなみに、Instagramでは、2003年のコメディ映画『カンガルー・ジャック』のビデオが190ドル(約2万1000円)で販売。
電子商取引サイトEtsyでは、1989年のディズニー映画『リトル・マーメイド』の限定版が4万5000ドル(約500万円)で出品されているそうです。
VHSと聞くと小・中学生の頃を思い出します。
懐かしくも温かい、子どもの頃に記憶。今思うと大学生の頃は天国のような時間でした。
そういった過去の郷愁に癒される時間をつくってみる。
これも45年間生きてきた経験価値なのだと思います。
ということで、GWは懐かしの名作映画に時間を費やしたいと思います。まずは『ゴッドファーザー』でも観ますかね。
皆さまも良き連休をお過ごしくださいませ。