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生活の「時間割革命」

column vol.271

昨日は、時間が無いことに対する悲鳴に近い記事を上げてしまいました…。

気を取り直して、前向きに時間を生み出すためのヒントを紹介したいと思います。

「要約」が商品に

朝日新聞社指定した字数や割合長文を要約する「長文要約生成API」を開発したと発表。会議の議事録や、採用活動で受け付けるエントリーシートの速読などに役立てられるそうです。

〈ITmedia NEWS / 2021年4月2日〉

例えば、約500字の長文を200字に圧縮したり、文単位に分解して一文30字以内に要約できます。さらに、重要事項を自動で抽出した上で圧縮することも可能とのこと。

文章を生業にしている私としては、これはありがたい。

インタビューもので音声の文字起こしをしたデータをまずは要約APIで文字数に合わせて圧縮し、そこから推敲していけば、とても効率的です。

この「要約」するというのは、これから大きな価値を生むと思います。

例えば、今後動画「ハイライト機能」が生まれれば、2時間ぐらいのセミナー動画も重要な点だけ抜き出して30分ぐらいにまとめて見られますし、本もそうです。

仕事で読まなければいけない本は、正直ざっくり読みをしてしまいます。

まずはインデックスを読み、だいたいの言いたいことを理解し、最初と最後以外はさらりとポイントになりそうなところだけを読む。つまり、要点だけを掴んで読み終えます

本の要約機能があれば、例えば、500文字ぐらいの要約文を見た後に、ざっくり読みをすることができれば、効率も精度も上がります。

今後はAIの力を使った「要約」コンテンツ(ツール)が次々と生まれるような気がします。

「時間の断捨離」が重要な時代

昨年はコロナによる巣篭もりで、モノの断捨離が流行りましたが、ライフハッカーの記事によると断捨離には4つのポイントがあるそうです。

〈lifehacker / 2021年4月4日〉

1. 多用途に使えるものを選ぶ
2. メンテナンスに負担がないものを選ぶ
3. 収納グッズ(特にケースや箱)は買わない
4. 毎日使うものに“投資”する

これって、時間の断捨離にも当てはまるのではないかと感じました。

1. 「多用」に使える時間を作る

料理はいくつかの行程を同時に行いますが、日常生活の中でも意図的に多用を済ませる時間を設けます。

例えば、移動時間の電車の中でやることがポッドキャストで英会話を聴きながらスマホでニュースを流し読みをします(もしくは、本のざっくり読みをします)。

もちろん、集中して頭に入れるものではありません。なんとなくざっくり頭に入れれば良いものを優先して行います。

なるべく「ながら」でできることはまとめるというわけです。

2. メンテナンスの要らない「ルーティーン」

特に考えずとも規則正しく実行できるルーティーンを用意する。効率化にはもってこいです。

3. 時間は常に「見える化」する

収納ボックスにモノをしまうと、モノが見えなくなり、その存在を忘れてしまう。つまり、見えなくなると忘れてしまうのです。

これは時間にも言えて、時間設定をしないと、時間の消費を忘れてしまいます

この代表例が「会議」です。終わりの時間を決めないと、ズルズルと長くなってしまうことはよくあります。常に、この業務はいつまでに終えるという時間設定が必要ですね。

4. 毎日行っていることに投資する

「ウチの仕事(この仕事)に先は無いから、次のノウハウを身につけよう」

と思っている方がいたら、ちょっと待ったです!

私も30代後半に色々と人生考えて、これから来るだろう新しい分野の勉強をし、いくつか資格まで取りました

もちろん、腹を決めてその分野に飛び込むなら良いことですが、いつか役に立つ程度に考えていたら…、ということです…。

大体、いつかのために勉強した知識やスキルは水の泡になりがちです。

まだ、次への切り替えをしていないなら、今のスキルに目を向けた方が得策です。今の知識やスキルを汎用性の効く「ポータブルスキル」に変えるということです。

例えば、私のキャリアはコピーライターからスタートしましたが、今ではマーケティングコンサルタントとしてプランニングワークの方が増えています。

しかし、コピーライター時代に培った端的に言いたいことを伝えるというエッセンスは企画書づくりにも活きてきます。もちろん、プレゼンでも「一言で今回のベネフィットをまとめると〜」という感じで、端的に伝えることができます

今の知識やスキルのコアバリューが何かを見定め、そこに新しいノウハウを投下していく方が強力な力になるのではないでしょうか。

今を活かしながら、未来をつくる。

そんな感じですね。

最適な時間割を編集する

断捨離に加えてもう1つ大切だと思う点が「組み合わせ」です。

「タイムバッチング」という言葉をご存知でしょうか?

〈Forbes JAPAN / 2021年3月13日〉

似ている作業をまとめ効率化するという手法です。

例えば、ブレーンワークミーティング事務処理の3つがあるとします。それぞれの業務を固めてやるのです。

私は朝早く起きて、最初に簡単な事務処理をして脳のアイドリングをしたら、午前中にブレーンワークを行います。

その後、ランチを挟んで午後の早い時間にミーティングを集中的に入れます。なぜなら、午前中の疲れとランチを取った気だるさの中だと作業効率が悪いからです。

私は人と話すことが好きな性格なので、ミーティングなら集中ができ、その時間を有効的に使うことができます。

そして、ミーティングラッシュが終わったら、事務処理をします。会議での興奮を沈静化するためです。それで、デスクワークモードに切り替わったら、ブレーンワークの続きをします。

こちらは新たに考えるというよりは、午前中に考えたことの推敲です。

このリズムで仕事ができると一番仕事が捗ります。もちろん、周りの人あってこその仕事なので、私好みのタイムバッチングに固執はしませんが、自分のペースでできる時はこの流れで行います。

「回遊魚」生活にご用心

とはいえ、たまにはのんびりと無駄な時間を過ごすことも大切かと思います。私は子どもの頃からやりたいことが多く、常に色々と詰め込みながら生きています。

妻から見ると忙しなく見えるようで、「回遊魚か!」と突っ込まれることもあります。

ですので、土曜日はなるべく二人で出かけ、のんびりします。出かけるというのがミソで、家にいると仕事か、勉強か、何かしたくなってしまうのです。

休日でも私は早起きをします。妻がまだ寝ている間にまず行うのがnoteです。

妻が眠い目をこすってリビングに降りてきて、最初に見る光景がひたすら黙々とパソコンに向かってnoteを書く私の姿です。

「修行僧か!」

…妻がそう突っ込むのも無理はありません。

ということで、本日の時間の使い方術は時間の無い方に参考にしていただきつつ、でも、のんびり時間もちゃんと生活の時間割に入れてくださいね、というのが私の結論です。

ということで、この後、ニュースチェックしてから、眠りたいと思います。本日もありがとうございました。

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