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「自治体のマイクロコミュニティ化」を目指したい

前回記事の要約は以下です。

  • 現代の仕事・ビジネスでは、人は「働く意義」を忘れがち

  • ある程度知り合いであれば、ビジネスを通じなくても互いに貢献し合うことは可能

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最終目標は共生、協力はステップ

前回、以下のお話をしました。

「2.知ってる人・友達に頼む」場合は、頼む内容が「2. 足りない要素を補ってもらう」であれば、例えば「もっとインテリアを凝りたいから友達にアドバイスをもらう」などの「無償での協力」という形も取りえるでしょう。また、頼む内容が「1.自分の代わりにやってもらう」であれば、例えば「私が皿を洗うからあなたは風呂掃除して」などの「共生・分担」という形もありえます

こういった、取りうるアプローチ方法の違いを、何を頼むか・誰に頼むかのマトリクスに落とし込んだのが以下表です。

この中で、ぼくが「頼り合いを増やしたい」と言っているのは、表の左下赤字「協力」に当たる部分です。というより、右下「共生・代替」の部分の方が最終目標なのですが、それはムズすぎるので、「協力」から始めましょうという感じです。

一見すると、右下の「共生・代替」の部分の方が、「自分にもできること=カンタンなことだから頼みやすそう」と思いガチですが、代替を頼まれた人はどうしても「使われている」感を感じやすくなります。毎日の皿洗いを友達に頼むとどういう空気になるか想像してみるとわかりやすいかもしれません。

では「右下「共生・代替」の部分の方が最終目標」とはどういうことか。それは、それぞれの個人が、生活レベルで自分が得意・好きなことに集中し、お互いに代替し合うようなコミュニティを最終的には作りたいということです。

本来、”会社”は「ある目的のために個人が集まって進んでいく集団」という意味で、元来まさにそういう組織なので、「自治体の会社化」「企業の自治体化」とも言えます。

事業内容や方針に共感した人が集まった会社の中で、数字が得意な人が経理をし、人付き合いが得意な人が営業をするのと同じように、

生活スタイルや価値観で共感した人が集まったコミュニティの中で、得意な人が子守りをし、働きたい人が働き、好きな人が料理をする。共通して必要なものは共同保有し、分配方法も相談して決める(子育てを重要視しているコミュニティの中では、公務員や教師に対する分配を重く設定したりする)。転職と同じように、ライフステージごとに別のコミュニティを移ったり、副業と同じように複数のコミュニティに属することもできる。

そうすることで、より多くの人が、自分のできること・興味があることを通して、自分の存在意義をより多く実感できるはずです。ぼくはこれを「自治体のマイクロコミュニティ化」と呼んでいますが、そういう世界観をアタリマエにすることが、ぼくの最終目標です。

一方で、この世界観をアタリマエにするためには、各コミュニティの核になる「多様な価値観」と、それに共感する個人が必要です。「何を善しとして何を悪いとするか」「何は何より優先順位が高いか」「どういう生活が理想か」等の価値観に共感した者同士が集まってコミュニティを形成するわけですから、当然、それぞれの個人が自分の価値観をそれなりに自覚している必要があります。

にもかかわらず、ぼくたちは、意外と自分の価値観を自覚していないものです。1つ1つのニュースについてはイイとか悪いとか反応したりしますが、「ではあなたならどうしますか」「どうなるのが理想ですか」と聞かれると、意外と答えられない。選挙に行っても誰に投票すればいいかわからないのは、情報不足・知識不足の上に、そもそもどんな国・県・市になるのが良いのか、自分の中に理想像がないからです。

「共生・代替はムズすぎる」理由はまさにここにあります。
もし、同じ理想や夢を持った個人が集まって生活しているなら、会社と同じように、「夢を達成するために、ぼくは○○をやるので、あなたは代わりに△△をやってもらえますか」が成立します。例えそれが皿洗いでもです。

対して、理想も夢も異なるただの個人同士が同じことをしようとすると、「○○と△△の価値は等価なのか?」を気にする人が出てきます。これは、前者は、同じ理想や夢のための「分担」であり、後者は単なる「物々交換」だからです。

簡単にまとめるなら、
「共生」の鍵は「分担」であり、分担のためには共通の理想や夢が必要で、共通の理想や夢を持つためにはまずそれぞれの個人が自分なりの理想や夢を自覚する必要がある。一方で現状では意外とぼくたちは自覚していないので、このままだと「共生」はムズイ。
という話です。

「協力」をアタリマエにするところから始める

ここでぼくが言いたいのは、まずは「やってみたいこと」レベルから始めませんかということです。「理想の生活」の輪郭を引くのは難しくても、1つ1つの「やってみたいこと」「こうだったらイイなと思うこと」なら、少しは簡単だし、ある意味その「やってみたいこと」の集合体こそ「理想の生活の輪郭」なのではないでしょうか。

ここで言う「やってみたいことをやってみる」が、まさにぼくが足元で増やしたいと思っている「協力」です。

別に大したことじゃなくてもイイんです。「やってみたいけどできてないこと」であれば何でもいい。

  • ダイエットしたい

  • 知らない人とオンラインゲーム一緒にしてみたい

  • Twitterで誰かと仲良くなってみたい、

  • サークルを作りたい

  • 運動不足にテニスしたい

  • 株を始めてみたい

  • 起業してみたい

  • 副業してみたい

  • バーやってみたい

こういう、やってみたいことをやってみる内に、「もっとアレやりたい」とか「もっとこうなったら良いのに」という、理想の生活や環境についての自分なりの意見が出てくるはずです。

「ジムやテニスコートを増やしたい」「最新の教育法を取り入れた幼稚園を近くに作りたい」など、公共性の高いものも出るかもしれません。そういった公共性の高い「やってみたいこと」を一緒に取り組むグループができれば、それはまさに先ほどの「自治体のマイクロコミュニティ化」の初期段階です。

そうやってお互いに迷惑をかけ合う、もとい、「協力」をやっていけば、その過程で存在意義の実感≒幸せを感じることができるでしょうし、「共生」までステージが進めば、稼ぐ能力の高さや性別によらず、より多くの人が存在意義を実感できるはずだと信じています。

僕がこれからやること

…と、ここで1つ、とんでもなく大きな問題が残っています。

「どうやれば相手が迷惑と感じない形で人に頼れるのか?」
(=どうすれば充実感方程式「存在意義の実感 = 興味(P+E) × 意義(M) × 達成度(A)」を満たせるのか?)

です。興味(P+E)、意義(M)、達成度(A)をそれぞれ事前に説明できれば良い気もしますが、実際に相手が何に興味があり、何に意味を感じ、何ができるのかを、正確に把握することは不可能です。

ぼくが設立した㈱ブギウギは、この不可能を可能にします!

…とは言いません。できるとも思いませんし、むしろ、そういう不確実で曖昧なところに、人間の魅力を感じたりもします。

なので、今より少し、人に何かを頼りやすい、「協力」しやすい場やサービスをつくることを、㈱ブギウギは当面のMissionとして掲げています

色んな形で仲間募集してます

ただ、今はお金も人も技術も何もたりません。。。常に出資者や一緒に働く仲間、壁打ちに付き合ってくれる人、時々手伝ってくれる人を募集しています!!!!
目指す世界観に興味ある人、「お金はあるけど時間はない」「時間はあるけど金はない」人、ぜひご連絡ください!!!!


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