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アスフレ観戦記『2月度MVP』

今シーズンは、毎月書いてきたアースフレンズ東京Z(アスフレ)の観戦記。2月度は、色々と忙しかったため、ちょっと横着。試合内容は省いて、話題を個人的に選んだ月間MVPに絞りました。

☑月間MVP : 城宝匡史 a.k.a『JO様』

2/6~7、ホームで行われた香川ファイブアローズとの戦い。Game2は、城宝のクラッチショットが決まり、アスフレが逃げ切りに成功。ヒーロー賞 (MVP)に選ばれた城宝は、観客の前で以下のように発言をしました。

「試合内容は本当に酷かったんですけど、3連勝できたことが自分たちにはすごく大きいことです。自分、開幕から調子があまり上がってなくて、でも最近は本当に調子が良いので、ガード陣はパス下さい」

「調子が良いのでバスを下さい」
城宝は、御年40才。大・大・大ベテランになった今でもなお、「パスをくれ」と主張できるのは流石ですし、実際に2月度は本当に調子が良かったです。それが、月間MVPの選出理由です。

正直に言って、アジリティの年齢的な低下があるのか、ディフェンスはあっさりと抜かれる場面が多いです。それでも、アウトサイドショットや左右どちらの手でも扱えるフローター等、スコアに関する技術は未だ健在でした。

☑城宝ルーレット

ちょっと昔の話をさせてもらいます。

たしか、2008年くらい。私は、ひょんなことから『東京アパッチ』のファンになりました。一応説明しておくと、東京アバッチとは、bjリーグに所属していた東京のプロバスケットボールチーム。青木康平、比留木謙司、アスフレではお馴染みの中村友也(チョモ)やMCUme等、強烈な個性を放つ人がいっぱいいました。

まだ若手だった城宝も、その個性派集団の一員。見た目の美しさと我の強い性格で、他に負けず劣らずの個性を放っていました。

城宝らしい発言
「みんなに、スーパースターって言われたいですね。バスケットといえば、城宝みたいな存在になりたい」

プレー面でいえば、安定感に欠けるところが目立ちました。主役のマインドでガンガン攻めるのですが、けっこう無謀とも言えるシチュエーションが多いため、成功率はかなり低め。そのギャンブルにも見えるプレーぶりを「ルーレット」と表現する人もいました。

「基本的には外れ。当たればラッキー。今日の城宝ルーレットはどっちかな?」

ここまでの話では、城宝が使えない選手だと思う方もいるでしょう。それは、決して間違っていないのですが、正しくもありません。というのも、城宝ルーレットの真価は、外れの多さにではなく、たまに来る当たりにこそあるからです。

相手の外国籍選手を簡単に翻弄したり、無謀に見えるタフショットを連発で決めたり、クラッチショットでヒーローになったり、当たりの日はゲームを完全に支配。ファンにも、チームにも、めちゃくちゃ大きいリターンをもたらしてくれました。だからこそ、外れの多さに文句を言っていた人でさえ、気付けば、いつか来る当たりを心待ちにしてしまうのです。

今の城宝は、東京アバッチの頃よりも安定感が格段に上がっています。さすがにルーレットと表現する人はいないでしょう。それでも、しょうもないターンオーバーの後に、さらっとクラッチショットを決めるあたりには、まだまだその名残があります。東京アパッチのファンとしては、それがちょっと嬉しかったです。

☑最後に

今後に向けては、調子の良い城宝をどう使うかが重要。いくらオフェンスでプラスになっているとはいえ、ディフェンスでは明らかにマイナスです。チームはディフェンス型のスタイルを目指していますし、スタメンは得策でない気がします。ベンチスタート、ジョーカー的な役割での貢献を期待したいです。

では、チームとJO様の活躍を願って。
Go Win Z ! ! !

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