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Webマーケティング(運用型広告)出身経営者が選んだ新人が読むべき本10冊

株式会社BLAMの浅川です。

4月から社会人になったり、異動、転職された方も多いと思いますが、コロナの影響で、いきなりリモートなんて方もいるのではないでしょうか。

弊社のデジタルマーケティング事業部は、Webマーケティング事業を軸足にクライアントの外部CMOとして任せてもらうことを目指しているチームです。

私は幸いにも当時ネット広告売上高No.1の代理店に新卒で入社し、現在は当時の同期と独立した会社に立ち上げから携わり、創業から5年連続黒字の会社のCOOとして会社の経営をしております。

今年度新卒メンバーが入社しましたが、そういったメンバーや新人マーケター、ベンチャー新人の方々に向けて、上記のキャリアを歩んだ私がおすすめの本をご紹介します。

仕事のモチベーションが上がる本

「憂鬱でなければ仕事ではない」ではないですが、今後、難しくて意義のある仕事をすればするほど、重要すぎるからこそ憂鬱なタスクというのは出てきます。

そういったときにテンションやモチベーションが上がるベンチャーのサクセスストーリーです。

最近、電通の時価総額を一時抜いたと界隈で盛り上がっているサイバーエージェント。社長の藤田さんの、創業からの自伝です。

当時のITバブルが分かりつつ、会社規模が異常なスピードで大きくなるも、終始その責任や、自分の力でないもので進んでいく見えない力を感じながら話が進んでいきます。

それを踏まえて今の規模になっていると考えると本当にすごい会社だなと思います。

会社がまだ4人の時に最初に全社共有した本でしたw


ソフトバンクの孫さんの伝記です。

学生時代に読みましたが、もしかしたらベンチャーで働きたいと思ったキッカケのようなものだったかもしれません。

普通に読み物としてすごく面白いですし、なんでこんなに小さななことで悩んでいたのだろうと思えてくると思います。なにより、本当に夢と志を感じることができます。

ビジネススキルがあがる本

私の持論ですが、マーケティングスキルやプログラミングスキルなんかより、圧倒的に大事なのは当たり前のビジネススキルです。

一方で、当たり前ことを当たり前にできない社会人は世の中の80%以上いると思っています。逆にいうと当たり前のことを当たり前にできるだけで、ビジネスでは上位20%になれるのです。

最初は、即戦力になれるスキルを求めがちですが、是非本質とは何かを考えるきっかけにしてみてください。

僕らの世代では読んでない新卒はいないのでは、という名著。
今見ても、取捨選択は必要なものの本質だなと感じます。

当たり前すぎて、コメントは少なめです。


個人的に世の中の本質に近い考え方の一つが確率論的思考だと思っています。

確率論的思考を表す分かりやすい引用が下記です。

長続きする成功を本当の成功と呼ぶならば、 本当の成功者 は100% 確実 な将来があるなどとは考えていない。 そのかわり、不確実な現実の中で成功をより確かなものにするにはどうすべきかを考える。 それは確率的に物事を見るということにほかならない。

田渕直也. 確率論的思考 金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学 (Kindle の位置No.140-142). . Kindle 版.

これらを歴史上の織田信長や古代ローマの話、行動経済学の話、確率論の話と非常に経済やマーケティングが好きな人が比較的好きなネタを中心に展開していくので、シンプルに読んでて面白い本です。


マーケティング・広告全般の理解ができる本

マーケティングや広告の概要は知っておいた方がいいです。
ただ、実際の業務と点と点がつながるのに時間がかかるので、長期休暇とかに読むのをお勧めします。

本当はコトラーのマーケティング4.0に絞りたかったんですが、大元のマーケティングとはという伝統的な部分を知らずに読んでも、あまり意味がないかもしれませんのでしぶしぶ2冊紹介しました。

マーケティングは学問としての歴史は非常に浅いのですが、なんだかんだ新しい書籍って昔の基礎の土台を前提に論じているので、頭には入れておいた方がいい一冊です。


2008年に出版された本なのですが、今でもなお日本での広告コミュニケーションの考え方が学べる良書です。
今でも学べるということは逆にいうと、時代のトレンドに流されない本質なのかなと思います。

著者のさとなおさんの最近出版された「ファンベース」という本も今の時代に重要な内容なんで、この本の次に是非読んでみてください。


マーケティングとは、コミュニケーションの一つであり、コミュニケーションで大事なのは言葉の選び方であり、言葉の伝え方です。

非常に難しい言葉の伝え方を、コピーライターの佐々木さんが、非常に分かりやすく「公式」にしてくれました。

これさえ、覚えていれば何となく、人に刺さる文章を作れる。そんなずるい本の一つだと思います。


Webマーケティングを学ぶ本

Webマーケティングと記載しましたが、正しくはWebマーケマーケティング支援会社の新人が読むべき本という方が正しいかもしません。

なぜなら、Webマーケティングの支援会社の人間にとってWebマーケティングの知識は全般において必須ですが、事業会社のマーケターにとっては必須ではないからです。

逆に支援会社の方は、仕事そのものの知識になりますし、分からない言葉が多いとは思いますがそれを全て理解するのが仕事の第一ステップとなります。

Amazonではちょっと評価してビックリしたのですが、私が前職のネット専業の広告代理店にいた際に学んだことのほとんどがこの本に書いてありました。

一部の業務をやっていると分からない広告業界の話とビジネスモデルの話、そしてこの業界の仕事流れが全て詰まっています。

色んな人に聞いたりして、ようやく全体像がつかみ終わったタイミングでこの本が出版されたときはもっと早く出しておいてくれれば。。と思ったほどです。

「アドテクノロジー」はあまり聞かなくなったかもしれませんが、なぜこれほどまでにWeb広告が急速な成長を遂げたのか?

もちろん、視聴者がテレビ以上にスマホに移行したということも理由の一つですが、もう一つがアドテクノロジーの進化です。

きっかけは2008年のリーマンショックで多くの金融工学エンジニアが広告業界に流れたためと言われたことで、アドテクノロジーが発達したと言われており、非常にワクワクする技術ができていきました。

その結果、RTB,ADNW,DSP,SSPなどアルファベットの羅列を覚えなくてはいけなくなりました。そのため、初心者には少し難しいかもしれませんが、新しく出てくる知らない言葉を理解し続けることがWebマーケティングの重要な仕事の一つだとは思います。

(2016年発売と少し古い本なので、CDPだけは別途勉強する必要はあるかもしれません)


最後に

順番としてはWebマーケティングとビジネス基礎の本を優先的に読みながら、モチベーションを上げたくなってきたら経営者の伝記、時間がある程度あるときにマーケティング全般の本を読むといった、読み方がおすすめです。

仕事と本とそれぞれの点と点が線になった時、仕事って本当に面白いなと感じれるので是非試してみてください。





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