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表メッセージ

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もう裏だなんて思わない。堂々と、幸せのニュースをお伝えします。日曜日の礼拝ごとに、一週間の生きる力を、人生を変える力を、神の言葉がもっていると確信していますから、それを指し示す取…
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2022年12月の記事一覧

救うために来た (テモテ一1:12-17, イザヤ7:14)

救うために来た (テモテ一1:12-17, イザヤ7:14)

◆クリスマスの意義を問う
 
どうも私は、「メリー・クリスマス」という挨拶が苦手です。年を取ったせいかもしれません。何が「メリー」なのか、よく分からないのです。陽気で、愉快で、お祭り騒ぎをするような感覚を伴う形容詞を「クリスマス」に載せたものであるような気がしてならないわけです。
 
そうなると「あけましておめでとう」も、何がめでたいのはよく分からないようにも思えます(そこには歳神を迎えるという背

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三十六計逃げるに如かず (マタイ2:13-15, ルカ1:46-55)

三十六計逃げるに如かず (マタイ2:13-15, ルカ1:46-55)

◆親になる
 
初めて父親になるということは、男にとり大きな出来事となります。結婚することで、自分の父親と近い視野が与えられるのは確かですが、やはり自分も父親となって初めて、世界が変わるように思います。
 
朝方でした。前の夜に陣痛が始まったということから、長い夜を過ごしました。我が子を抱えて、言い様のない感動を覚えてから、一旦家に帰る時刻は、出勤する人々とすれ違うような形で歩いていました。ええ、

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誰が誰を祝福するのか (エフェソ1:3-4, ルカ2:22-38)

誰が誰を祝福するのか (エフェソ1:3-4, ルカ2:22-38)

◆祝福する
 
「祝福」という言葉を聞いて、多くの人がまず思うものの一つに、結婚式があると思われます。もちろん子の誕生も祝福ですが、それは内輪のもの。結婚式は、知人を招き、多くの人が一堂に会して拍手を贈ります。
 
聖書においても、この婚礼というのは重大な儀式のひとつで、一週間も二週間も続くというように、よく解説されています。ヤコブの結婚の場合もそうでしたし、近所の人々を招いての祝い事というのは、

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イエスの時 (ヨハネ17:1-5, ホセア10:12)

イエスの時 (ヨハネ17:1-5, ホセア10:12)

◆小さな恋の思い出
 
初恋は、小学校低学年の時でした。だから、いま触れる出来事は、厳密には初恋とは呼べません。けれども、五年生の社会科見学に向かうそのバスの中で、私ははっきりと、ある女の子を意識し始めていました。何度もその子の座席の方を振り向いては、また前を普通に向き、そしてまた振り向くのでした。じっと座っているだけのその長い時間、その顔を見ないではいられなかったのです。
 
それまで、その子の

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