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「うまくいくことよりもうまくいかなかったことがその人を人間として大きくします」
人生においてはうまくいくことよりもうまくいかなかったことがその人をより人間として大きくします。その時はつらいかもしれないけれど長い目で見れば必ず素晴らしい経験となります
福島正伸(実業家、作家、講演家)
人生、できることならうまくいくことの方が多い方が嬉しいし、できることなら失敗はしたくないし、苦労も避けたい。
でも、生きていると、うまくいくこともあればうまくいかないこともある。
そして、人間として成長するのは、壁にぶつかった時だ。
その時に自分で考えて工夫することで解決方法を見つけることができるし、もし問題を解決できなかったとしても経験という財産が手に入るし、精神的に強くなれるかもしれない。
壁にぶつかって苦しさや悔しさという感情を味わうことで、他の人の気持ちを思いやることもできるようになる。
地頭の良さや勘の良さ、楽観的な性格といった素質ゆえに、基本的にうまくいくことの方が多い人もいる。
私はスマートではないし、悲観的なところがあって、ちょっとした段差でも大きな壁のように感じてしまうので、何でもうまくいく人のことをうらやましいなと思うけど、つらい思いをした分、人生が豊かになっていると信じている。
うまくいかない経験が少ない人は、他の人が「できない」と悩む意味が理解できないこともあるので、冷たい人や怖い人も多い。
…というのは妬みが入ってるのは自覚している。
もちろん渦中にいる時は「この経験が自分の財産になる」なんて立派な考えは持てないけど。
でも、「これを乗り越えたら成長につながるはずだ!」と自分で自分を励ますことはある。
昔からこうだったわけじゃない。
以前は、新しいことにチャレンジするのは怖かったし、終わったことでもくよくよ悩んでばかりだった。
でも、新しいことや嫌なことを経験しながら、成功体験を積み重ねてきた。
これからも自分の成功体験が強みになると信じて成長していきたい。
ところで、この「成功体験」というのは人によって異なるみたいだ。
私は、難しいことや苦手なことに立ち向かわないといけなくなった時、逃げ出したくなるところをどうにか踏ん張って、自分なりに努力した結果、そこを乗り越え、何か得られたという経験が「成功体験」になると思っている。
でも、自分のやりたいことだけを目標に設定して、自分のやり方を変えず、すべてを自分の思い通りに進めて、それに対して褒められることを「成功体験」だと思う人もいるみたいだ。
それで組織がうまく回るのならば問題はないけど、組織の目標とその人のやりたいことが一致しない時は不都合が生じる。
その人が組織の目標をなかなか理解してくれないと、なかなか苦労する。
「仕事だから」と割り切ってもくれず、ひねくれたり反論してきたりする。
でも、それがその人に与えられた役割だし、給料に見合う仕事をしてもわらないといけない。
そんな反抗的な態度を取り続けても仕事が片付くわけじゃないし、自分なりに落としどころを見つけて作業を進めないといけないと思う。
何より、その人自身が成長できないことも心配になる。
どうにか苦手を克服するという視点での「成功体験」も積んだ方が、その人のためにもなると思うけどな。
今は上司が根気強く説明して、理解してもらおうとしている。
いずれ私もそんな部下の説得をする日が来るんだろうか。
私なら途方に暮れそうだ。