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「マウント属の戦略は、チンパンジーのような上昇志向のあらわれ」
マウント属は、他人を支配することで自分の立場をよくしようとする戦略をとっています。チンパンジーのような上昇志向のあらわれです。
自分がマウント属と疑われたら、自分に上昇志向や底辺への恐怖が隠れていないかを自問してみましょう。
たとえば部課長になるととても待遇がよく、職場でそれに向けた競争が起きているのならば、上昇志向があるのは当然です。それはあなたのせいではなく、職場の環境がそうさせているのです。
また、実績が上がらない社員は退社に追い込まれる職場ならば、底辺への恐怖を感じるのはあたりまえです。「上から目線」を批判されるいわれはありません。
そうした理由もなく、上昇志向や底辺への恐怖が感じられるのならば、チンパンジーのような古い時代の感情が出現している可能性があります。意識的に他者を賞賛する発言を優先し、上から目線の態度をとらないように努力しましょう。
石川幹人
(進化心理学、認知行動論の第一人者)
この記事を読み始めた時は、職場の同僚のことをイメージしていた。
承認欲求が強くて、権力欲が強く、人の会話に入ってきては知識自慢をしたり、上司や他の人をけなしたりといった発言を繰り返す。自分の思い通りにならないと、上司をも攻撃する。ネガティブを装った自信家で、表現が大袈裟で、正直言って耳障り。
だけど、細かいことに気が付いたり、他の人が嫌がることを率先して引き受けたりするので、根っからの嫌なやつでもない。
でもそれも「この職場には君がいないとダメだ」という見返りを求めているのが伝わってくる。
見返り欲しさとはいえ、すぐに動いてくれて助かることもある。
だからこそ「残念な人」になっている。
上司もどう扱っていいか分からず、なだめたり説得するのに手を焼いている。私としては一度ガツンと叱ったらいいのにと思うけど、それはせず、さらに褒める。
だからつけあがるんじゃないかと内心思うけど、私もどう接していいか分からない。キツく言っても、おだてながら優しく言っても伝わらないので、諦めかけている。
でも、「10代の子と仕事をしてるわけじゃないのに」という思いもあって、完全には諦めるのもなんだか悔しい。
そんな時に、この記事を見つけた。
何かのヒントになるかなと読み進めていたら、まずは自分の反省をしようという気にさせられた。
私もマウント属ではないとは言い切れない。十分に疑いがある。
実際に、「今日のあの発言、私、マウントとろうとしてたな」と、後悔することがある。
だからこの記事にあるように、上昇志向や底辺への恐怖が隠れていないか、自問してみた。
まず、上昇志向は隠れていない。
前の会社も今の会社も、部課長になってもさほどメリットがなく、なりたくないという人の方が多い。
でも、底辺への恐怖はある。
思い返せば、転職してしばらく経ってから、今の会社はマウントをとりたがる土壌があるなと強く感じた。
「あの人は仕事ができない」ということを平気で言っている風土に抵抗感があった。
前の会社でも、仕事に対するやる気が感じられない人にはそういうレッテルを貼ることはあったけど、今の会社は、やる気は関係なくレッテルを貼る。
自分がそのレッテルを貼られたくないがために、周りに合わせて言っているうちに、自分もいつの間にかその風土に馴染んでしまっている。
馴染まないようにしようと思っていたのに。
ショックだ。
必要以上にその会話に引きずられないようにしよう。
底辺への恐怖があるからといって、上から目線を正当化しすぎないように気を付けよう。