「人は軽蔑されたと感じる時によく怒る。だから自信のある者はあまり怒らない。」
怒るポイントは人それぞれだし、冷たい態度を取られたとか嫌なことを言われたという刺激に対する感情的な反応も人それぞれ。
怒りっぽい私は小さなことでもすぐにカチンときてしまうけど、「バカにされた」「悔しい」という感情が湧くと、悲しさよりも怒りに変わる。
根底には自信のなさがあることは否めない。
矛盾するけど、自信のなさには自信がある。
自信なんてどう持って、どう維持したらいいか分からない。
自分よりすごい人はたくさんいるし、すごい人と比べなくても自分が平均以上にいるのか分からない。
それなのに「これでいっか」と堂々と割り切れないところがある。
「できないのがバレたら恥ずかしい」「バカにされたら恥ずかしい」という恐怖に変わる。
すごい人は「できない奴って思われたっていいじゃないか」と言う。
その言い分もよく分かる。
「できない奴だと思われたらどうしよう」という不安は、「本当はできない奴だけど、できる奴だと見られたい」という願望でもあるけど、見方を変えれば、自分ができる奴だと思っていることにもなる。
いわゆる「余計なプライド」だ。
「余計なプライド」は持ってて助かるものにはならない。
できることならスパッと捨てたい。
それができるのが、すごい人とそうでない人の違いのような気もする。
意地や見栄にすがって自分を大きく見せているうちに、一部は本物になることもあるし、なかなか簡単に手放せない。
親に「お前は自信がない」と呪文のように言われ続けて、その結果、自信を持てなくなった部分もある。
でも、いまさら親を責めても何も変わらないから、自信のないまま自分と付き合っていかないといけない。
自信がないからといってすぐに困ることはないけど、「怒る」とか「フォローの言葉をもらいたがる」というのは、他人にとっても迷惑だし、その後で自己嫌悪にもなる。
自信のある人間になるのは難しいかもしれないけど、他人を巻き込んで傷つけたり、嫌な意味で助けてもらうのは避けたいな。