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「叱り方に自信がなく、あえて部下と距離をとる上司もいますが、これは感情任せで叱るより悪い」

叱り方に自信がなく、あえて部下と距離をとる上司もいますが、これは感情任せで叱るより悪いことです。最近は指導とパワハラの境目がわかりにくく、リスクをとるより放置しようと考える心理もわかります。しかし、部下と向き合わず、陰で愚痴をこぼすような上司がはびこる組織はもはや存続の危機です。部下のタイプに合わせて叱り方を変えることなどは必要ですが、とにかく対処することです。
   佐藤義雄(実業家)

kakoshiru


同感です。

「部下と向き合わず、陰で愚痴をこぼすような上司がはびこる組織」は非常にまずい組織だと私も思う。

仮に部下がやる気のない人間だったり、仕事が遅い人間だったり、何度言っても同じミスを繰り返す人間だったとしても、「陰で愚痴をこぼすような上司」なら、責任は上司にもあると思う。




上司が部下をちゃんと叱ってくれないと、他の部下の不満が溜まる。

ちゃんと頑張っている部下は「なんであいつはサボってるのに叱られないんだ」という不満を持つし、よく叱られる部下なら「なんで自分は叱られてばっかりなのにあの人は叱られないんだ」という不満を持つ。

部下同士で関係性が悪くなると、チームの雰囲気全体が悪くなる。

チームの雰囲気が悪くなった時に、普段は部下を叱れない上司が急に方向転換できるかというと、その可能性は極めて低い。

部下は平等に扱わないといけないと頭では分かっていても、上司も人間だから、部下の好き嫌いもあるし、「あの部下は怖い」とか「この部下は叱りやすい」というのもあって、無意識に不平等な行動をしてしまうこともあると思う。

これまた上司も人間だから、部下に対して、「優しく言っても聞いてくれない」「何度注意しても直らない」「指摘すると全部言い返してくる」といった不満が出てくるのも自然な感情だと思う。

だから、最初から部下に向き合わない上司よりも、叱るタイミングや言葉を選びながら、何度も向き合ってきたけど、成果が出ないという上司の方が多いんじゃないかなと思う。


それでも、「陰で部下の悪口を言う」のは良くないと思う。

部下を持つ同じ立場の人に相談するのはいいとしても、その部下を直接叱るのではなく、他の部下の前で不満を言うのは完全にマナー違反だと思う。

部下側からすると、不満が大きくなるだけ。

上司が愚痴を言っているのを聞くと、最初は「自分の考えがおかしいのかと思ってたけど、やっぱり上司も問題視してたんだ」と安心するけど、同時に、「おかしいと思ってるなら、陰でこそこそ言ってないで、ちゃんと注意しろよ」と思う。

部下が仕事ができないんじゃなくて、上司が責任放棄してると思う。




部下目線や、上司の上司目線だと、「ちゃんと叱るのも仕事だ」と思う。

でも、上司目線だと、「叱るのって難しいな」とも思う。


私には部下がいないけど、後輩はいる。「後輩に対してちゃんと叱ることができているか」「陰口を言っていないか」と問われると、できていない。

「じゃあ、これからはちゃんと叱るようにしてみて」と言われたとしても、うまく叱れる自信がない。


「叱り方」や「褒め方」は人の心を読みながら、人のタイプを把握して、チーム内の空気も読みながら、意識的に鍛えていかないといけない。

私も鍛えていかないといけない立場に差し掛かってるよな。難しい。




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