第5話 「林先生の健康体操」の本が、出版に!(2013年10月)
●「和ごころきらり」も5回目の更新を迎え、そのレシピもいよいよ60品目になりました☆
10月に入り、税金もあちこち高くなります(2013年10月当時★)ようでして、ちょこっと肩の落ちる気分の昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょおか? (^_^;)
・・・さてさて。
2013年9月25日に、マガジンハウスより林先生の書籍が出版になりました(!)
「武術家が考案した、身体にやさしい健康体操
林流 足裏呼吸法~サムライブリージング~」
この書籍の為に、・・・私こと山野亜紀はですね。
林先生が取材される場を、一部始終見ていたのですが(!)
色々と先生や先輩などから話を聞いていたつもりだったのに、実は知らなかった(!)事の方が大変に多くてしみじみ、びっくり致しました★
●今は時代劇、お金が掛る事もあってか番組数は少ないモノですが★
なにしろ林先生が殺陣師になった当初は、昭和の30年代です。
最初は林先生を中心とする時代劇のベテラン・殺陣メンバーだって、時代が下がっていけば番組も様変わりに。 👀
・・・刑事モノやアクションモノなどが増えれば、必要なノウハウも増えていきます。
その辺りになると、先生の弟子にも。
例えばボクシングをやっている人がいたり、合気道を得意とする人、空手を得意とする人が来たりして、そんな門下生からも林先生は、ノウハウを吸収(!)
はたまた、時代考証には手を抜かないNHKさんが連れて来る、「何とか指導の先生方のムチ(!)」にもあって、ご自身の探究心(先生はホントに、凝り性な人でして★)もあってか、先生のノウハウも、今のように大きくなりました。 (^_^;)
・・・そうかそうか、そうだったのかといった感じで、こういうのをNHK朝の連ドラ「あまちゃん」で言うなら、「脳みそが、逆回転~☆」といった感じではないのでしょうか。
●「逆回転」といえば!
NHK時代劇コメディー「お江戸でござる」で有名な、杉浦日向子さん。
・・・2005年に亡くなられていますが、彼女の「食道楽」という本の中で「和食って何?」というエッセイがありました。
日本人の食に関する下りなんですが、それは・・・中国に住んでいたら(!)
毎日中華料理を食べるのって、当たり前ですよねぇ・・・。 👀
イタリアだったらイタリアンだし、フランスだったらフランス料理・・・、うむうむ。
それでは和食、つまり日本は・・・? (゜-゜)
●黒船から始まったのか、幕末からこっち。
日本人の食生活は、大(!)変化を遂げました。
朝は味噌汁に納豆で、昼はパスタで、夜は酢豚なんて(!)
ホントに、日本人にとっては、日常茶飯の食生活ですよね。
ところが、私たちの先祖がずっと食べてきたという「伝統的な和食」は。
・・・例えば塩辛い副食(たくあん、梅干しなど)に、豆類や雑穀、たまに小魚と貝を並べた、ひたすらにシンプルな食卓でした。
わずか百年やそこらで、これほどに日本人の食が、ここまで様変わりしていて良いのかという下りもありまして、・・・うーむ★
●今回の林先生の書籍にも、「何歳になっても、動ける身体のために」という下りがあります。
先行き、どうなるか判らない、この日本という国で(!)
せめて庶民に出来る事といったら、楽しく生きていくためにも、せめて身体が動いて、自分の面倒くらいは自分でみれて。
あとは自分の・・・自分の身体と暮らしに見合った、美味しいお食事が死ぬまで食べられたら♡
・・・だって、せっかく食べるのだったら、美味しいモノの方が良いものねっ。 (^_^)v
そんな事を思って始めた「健康と日本の食文化」のHP「和心」なんですが、この際ひとつ。
「日本人の生活を支えて来た食生活」というのを確認してもみたくて、レシピ担当の先生にもお願いして、和食文化を象徴する「江戸暦」を始めました。
それで、やってみて判ったのですが・・・。 👀
●また、なぜ「江戸期」に絞ったのかといえば。
日本の和食が完成したのが、江戸時代末期だったからなのですね♡
当時は、・・・それは自然エネルギーだけの生活ですから、どこかに行くなら(!)
自分の足で歩いて行くしかないし、欲しいモノを買いに行くだけでも、膨大な量を歩いたり、歩いたり、歩いたり・・・★
何か産物を作るにも「すべてが手仕事」だしで、夜鍋したくても当時の灯りの「行灯」では、手許が暗くて見えないから。
特に冬なんかは日も暮れるのが早ければ、もう、早くに寝るしかない生活です★
・・・というか、平成の日本は「脱・原発!」が大事と言いましょうか。
それは私こと、山野亜紀だって原発は反対だし、色々。
色々と思う事はあるんですけど、振り返ってみれば例えば、日本のレクリエーションのゲームもパチンコもパソコンも、動力は「電気(!)」なのね・・・。 (-“-)
どこかに行くにも、電車(は、電気)だし、リニアモーターカーだって電気。
電気をやめたら、この世の中は一体、どおなってしまうんでしょうか・・・。
●「太陽エネルギーだけで回っている、江戸時代」は、何をするにも手仕事、移動手段は己の足がメイン。
なので「江戸暦レシピ」というのは実は、とっても突き詰めて言うと「肉体労働をする人の為のレシピ」・・・★
今思えば、その「ガンガン働く、肉体労働レシピ」を食べながら、移動には車や電車を使い。(あぁ、エネルギー・・・。💦)
遊ぶにしたって、PCやゲームで全然運動をしなかったら、そりゃあ「メタボ」にも、なるわいなぁ・・・。 (^_^;)
そこまで時代を戻らなくても、林先生が殺陣師になったばかりの昭和30年代の渋谷の街並みというのは、
「今は高いビルばっかりだけど、当時は、しもたやばかりでさぁ~・・・」
この、「しもたや」という言葉。
漢字で書けば「仕舞た屋」などと書いて、「しもうたや」が音変化した出来た言葉なのだそうですが★
この「しまう」とは「店をたたむ」「商売をやめる」といった意味で(!)
語源由来辞典では、江戸時代に、ある程度の財産が出来ると店をたたんで、普通の家に住むことを刺した言葉なのだとか。👀
「しもた屋」の多くは、表向きは普通の家なれど、裏では家賃や金利などで収入があり、裕福な暮らしをする人が多かったとも、資料にあります。
たしかに、今も渋谷は出入りの激しい街だけれど、当時は一階か、二階建てがせいぜいの家屋ばかりだったと林先生は言います。
そんな・・・林先生の半世紀が詰まった「サムライブリージング」。
このHPでも紹介をしていますが、ぜひ、お手にとってご覧下さい。
『マガジンハウスの、林先生の書籍の紹介ページへ』
(文責・山野亜紀 2013.10.1)
〇2013年10月のお膳
※「和心きらり(http://wagokoro-kirari.tokyo/)」より転載
・・・700以上のレシピ・旬エッセイ・ブログを現在、移築中。😅