「ママを笑顔にするセラピーを」できることから始める多胎育児支援|セラピスト・月島ゆきさん
福岡市を拠点に双子や三つ子などの多胎育児を支援する一般社団法人tatamamaです。
多胎児ママ(以下:タタママ)に優しいまちづくりを目指して、公式LINEによる多胎育児の情報発信や多胎児ファミリー交流会、専門家への相談会などを開催しています。
tatamamaの活動は、育児に関する資格やスキルを持つ「tatamamaサポーター」のご協力により進められています。
そんなtatamamaサポーターの素顔に迫るインタビュー。今回はタタママの心の不安に寄り添うヒプノセラピスト・月島ゆきさんです。
tatamamaをサポートしようと思ったきっかけや実際にサポートして感じたこと、今後の多胎育児支援の展望などを聞きました。
(tatamamaサポーターに興味がある方はこちら!)
公務員からの大転身。人を癒すセラピストへ
── 月島さんの経歴、現在のお仕事について教えてください。
大学卒業後に市役所に入職後、税務管理課で市税条例などに関わる業務に従事していました。2年ほど勤務したころ、大学時代の友人に教えられ「ヒプノセラピー」の存在を知ったんです。
ヒプノセラピーは催眠療法とも呼ばれるもので、人の意識の深い部分にアクセスし、心因性の問題の低減や解消を図るものとされています。あるとき、友人が受けるセラピーの様子を横で見ていたのですが、それがとても興味深いもので。
それ以来ヒプノセラピーの世界と魅力にはまり、公務員を辞めヒプノセラピストになる道を選びました。
── 大きな転換でしたね。
改めて、自分自身がやりたいこと、望む未来を考え直したとき、「安定ではなく、チャレンジする人生を選ぼう」と思ったんですよね。
公務員退職後はセラピストの資格を取り、ご縁があった別の企業に勤務しました。その後、妊娠を機に独立し、現在に至ります。
── 今はご自身の教室を運営されているのですよね。具体的なお仕事内容を教えてください。
ご紹介を受けた方向けのセッションを中心に行っています。
さまざまな方がお見えになりますが、メニューのひとつに出産をひかえた妊婦さんに向けた「リラックスバース」があります。
リラックスバースは、イメージトレーニングと呼吸法で深くリラックスした状態になり、そのまま出産するというメソッド(方法)のことです。セッションではこのやり方をお伝えしています。
出産は本来、命の誕生を感じる神秘的で豊かな体験だと考えています。ただ、一般的なイメージから「出産は痛くて怖いもの」と考える人が多いのではないでしょうか。
リラックスバースでは緊張しすぎず、出産のプロセスに身を預けるための「リラックスの練習」を行っていただくことで、最高に気持ちのいいお産を迎えることを目的にしています。
私自身、このメソッドで痛みの少ない、幸せなお産が経験できたんですよね。多くの方に「こんなお産ができるんだよ」とお伝えしたいと思って活動しています。
── 出産のイメージがつかめないと不安にもなりますが、自分が安心できる具体的な方法を知っておくと、気持ちにもゆとりが持てそうですね。
セッションではほかにも、お腹の赤ちゃんと対話したり、出産後に身体をほぐす方法などもお伝えしています。
── お腹の赤ちゃんと…!どんな風に聴こえるのか興味があります!
双子や三つ子だと、それぞれの性格の違いまで感じられておもしろいですよ。出産後に、「セッション中に聞いていた性格そのものだった!」と教えてくださる方もいらっしゃいます。
すべてはタタママのために。多胎児世帯を支えるtatamamaの理念に共感
── tatamamaの活動を知ったきっかけを教えてください。
代表の牛島さんが私の教室に通ってくださったんです。牛島さんと出会い、お話を聞くまでは、双子や三つ子を育てることがどのようなものか、明確なイメージを持っていませんでした。
セッションを通して聞くお話はどれも知らないことばかりで。その大変さに驚きましたね。
── 月島さんは現在、tatamamaサポーターにご登録いただいています。活動を支援しようと思った理由は何だったのでしょうか?
「タタママのために、できることをする」という代表や理事メンバーの想いの強さ、純粋さに心動かされました。ビジョンのために、地域、ひいては国全体をも動かそうとしていますよね。
育児中は我が子の面倒で精一杯になりがちだと思うのですが、自分以外の誰かのために活動するメンバーの行動力に感動すると同時に、尊敬の念も抱いています。
「tatamamaの活動を応援したい!」と心から思いましたね。
tatamamaはなくてはならない場所。自分にできることでサポートしたい
── 実際にtatamamaの活動を間近で見た感想を教えてください。
2023年の7月に団体が設立され、ここまでの活動を拝見するなかで改めて、タタママの置かれた実態や課題を知ることができました。
同時に、tatamamaと関わったことで笑顔に変わっていくママたちもたくさん見て「tatamamaは、なくてはならない尊い場所なんだ」と強く感じています。
微力ですが、私は私にできることで、引き続きtatamamaをサポートしていきたいと思っています。
現時点では寄付のかたちでの支援のみですが、今後は妊娠中のママに出産前の不安をやわらげるセラピーなどができたら素敵だなと思っています。
写真が趣味なので、交流会などで撮影のお手伝いができたらいいですね!
── 多胎児妊娠中のママは出産への不安も大きくなりがちかと感じます。そんなときに月島さんのセッションは大きな癒しになりますね!
大きなことは考えられませんが、自分のまわりから、できるところからお手伝いできたらと、いつも思っています
サポートしたい気持ちをオープンにしていこう!
── 月島さんはじめ、tatamamaサポーターの声は活動を続ける大きな原動力です。
「困っているママを助けたい」と感じている人は、私含めて大勢いると思います。
一方で「何をしていいかわからない」「手を貸したら嫌がられてしまうかも」と、ためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
tatamamaの周りには、双子や三つ子の育児で、物理的にも精神的にも困っているママがたくさんいます。
だからこそ、サポートしたい気持ちがあれば、できることから始められるんです。
tatamamaサポーターに登録するだけで、「支援したい」という意思表示から手軽に始められるのもうれしいポイントです。
── ありがとうございます。助け合うことが当たり前な社会を、ぜひ一緒につくっていきましょう。
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▽サポーター活動に興味のある方は、ここから簡単に登録できます◎
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▽無料の多胎育児イベント情報
7月20日(土)、「多胎シンポジウムinFUKUOKA2024」を開催します!
多胎育児支援の専門家や行政関係者などが登壇。それぞれの立場から多胎育児支援について語っていただくほか、多胎育児ファミリーどうしの交流会も並行開催します。
無料のイベントなので、tatamamaや多胎育児に興味がある方は、ぜひ気軽に足を運んでみてください☺️
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