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大量に作って大量に捨てる!?「アパレル業界の大量生産・大量廃棄問題」

こんにちは、古着のサステナブルな魅力を発信している、古着屋Ruffです。

世界中で年間約9,200万トン(東京ドーム約150杯分)もの衣類が廃棄され、その一部がなんと誰の袖にも通されることなく廃棄されてしまっていると聞いて、みなさんは何を思うでしょうか。

「捨てられるくらいなら安く売ってくれたらいいのに。」「貧しい国の人たちに分けてあげるべきでは?」おそらく多くの人がこういった感想を持つでしょう。もちろんこのような選択があることは、アパレル企業の経営者たちも知っています。それでもそうできないのには一体どういった理由があるのでしょうか。

今回は、アパレル業界のあらゆる問題を解決しようと活動する古着屋Ruffが最も問題視している、「衣服ロス」と呼ばれるアパレル業界の大量生産・大量廃棄の問題について、詳細を紹介していきます。


アパレル業界の大量生産・大量廃棄問題(衣服ロス)

近年、ファッショントレンドの移り変わりが速くなり、それとともにファストファッションと呼ばれるアパレルブランドが普及して、消費者は手軽にトレンドのファッションを楽しむことができるようになりました。

しかし、それによってアパレル企業の多くは需要を超える大量生産を行い、余剰在庫は大量に廃棄されてしまうという問題が生まれました。

▶ バーバリーの大量廃棄報道

2018年に、アパレル業界の根幹を揺るがす報道が世に出回り、大きな問題となりました。その報道の内容は、イギリスの高級ファッションブランドのバーバリーが日本円で42億円相当もの売れ残り商品を焼却・破壊処分をしていた(BBCニュース)というものです。これは、消費者の間で大きな物議を醸すこととなり、アパレル業界の廃棄の問題が浮き彫りになります。

もっともこういった余剰在庫の大量廃棄を行っていたのはバーバリーだけではなく、多くのアパレル企業が、売れ残りの商品を廃棄していたという現実があります。

▶ なぜ「捨てる」のか?

ここで「捨てずにセールで売ればいいのに」と思う方も多いかと思いますが、これはアパレルブランドの性質上難しいというのが結論です。いったいなぜでしょう。

それは、ブランド価値の保護のためです。

アパレルブランドにとって、ブランド価値は経営において最も重要な要素の一つです。売れ残りを毎度セールで売り切る手法をとってしまうと、「このブランドは待てば安くなる」というイメージを持たれてしまい、買い控えが起こるばかりか、そのブランドの持つ価値が低下してしまいます。

そのため多くのアパレルブランドはセールを行わずに余剰在庫の多くを焼却廃棄するといった方法が取られてきました。

家庭からも廃棄が生まれる

実は、こういった衣服の廃棄は家庭からも多く排出されており、国内全体の年間廃棄量48.5万トンに対して、家庭から出る廃棄量は45.8万トン(令和4年環境省調べ)で、それらはすべて焼却や埋立処分されているという現実があります。みなさんも好みや体型の変化によって服を着なくなり、保管場所がなく捨ててしまったという経験はありませんか?

出典:環境省 令和4年度循環型ファッションの推進方策に関する調査業務 -マテリアルフロー-

企業と消費者双方が考えなければいけない問題

ここまで、企業と消費者双方における衣服ロスについて紹介してきましたが、この問題に対処するには、企業と消費者双方の取り組みが不可欠です。

企業の大量廃棄は、在庫管理のシステムや技術向上により多少改善しつつあると言われていますが、廃棄を0にすることは不可能ですし、廃棄量など正確なデータを公表している企業はほぼありません

こういったアパレル企業に向けていち消費者が働きかけ、自らの消費行動によって大量生産を抑制し、それに伴い、廃棄を減らすことが求められています。

それができるのが「古着」です。

古着屋Ruffは、古着の力で真の循環型産業へとアパレル業界を変革することで、アパレル業界に問題への「気付き」をもたらし、アパレル企業の多くが問題に対処せざるを得なくなることで、廃棄が抑制され、持続可能な社会を実現しようと立ち上げられました。

また、古着屋Ruffは決して既存のアパレル業界を破壊し、一から作り変えるのではなく、業界の形を変革し、よりよいアパレル業界へとアップサイクルことを目標としています。

古着屋Ruffと共に、自分の個性を表現するおしゃれを楽しみながら、古着の力でアパレル業界をアップサイクルするサステナブルアクションを起こしてみませんか?

↓前回の記事

最後に

今回も最後までお読みいただきありがとうございます!今後もこちらのNoteでは、古着のサステナブルな魅力や、古着屋Ruffの商品について紹介いたしますので、是非フォローして、次回以降の記事もチェックしてみてください。

古着屋Ruffは2025年2月にグランドオープンし、まずはオンラインショップと不定期のポップアップストアで古着を販売いたします。

サステナブルなのに、高くない。

自分らしいファッションを楽しみながら、サステナブルアクションを起こせる、そんな古着を提供しておりますので、ご興味を持っていただけたら、是非一度古着屋Ruffのオンラインショップへお越しください。ただいま準備中で商品はありませんが、こちらから古着屋Ruffのコンセプトや商品ラインの詳細を知ることができます!

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