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[教育]GIGAスクール構想で、日本の子供に学力低下が起きる!
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不思議な国、ニッポン。すべて役人が仕組みをつくり、実行している国、それが日本である。政治家も含め、民間人が声高に間違っていると指摘しても、まったく意に介さない。それでいて官庁のなかで隣が何をやってるかも知らないのだ。まったく閉ざされた社会である。いま心配しているのは、文科省が進めているGIGA構想。各学校にICT環境を整え、オンライン教育を進めようとしているのだ。いち早く取組んだ国々で様々な問題が出ているというのに… .!子供たちへの負の影響を危惧する。
*IT先進国スウェーデンの現状!
スウェーデンでは2006年には既に学習用端末「1人1台」の配備が広まり、デジタル教材への移行がすすむ。ところが現在これをやめて、元に戻そうとする動きが出ている。理由はあきらかな学力低下があったためだ。OECDによる2022年の学習到達度調査(P IS A)において順位を下げたことによる。「数学的応用力」、「読解力」そして「科学的応用力」どれもが皆さがった。
スウェーデン政府としても、由々しき事態と見たようだ。すぐにデジタル化教育を凍結するにいたる。基本として、紙と鉛筆による教育に戻るよう求めたという。実際に現場で起きたこと。すぐに対策をとったのは正しい判断と言えるだろう。
デジタル教材から、紙の教科書に戻すには、それなりに金がかかる。しかしすぐに必要となる190億円を予算計上。その後毎年、80億円を拠出する予定である。子供の学力低下はそのまま国力の低下につながるとの思いが強いのだろう。
*脳科学者からの意見!
東北大学の川島隆太教授も、デジタル教材について否定的な意見の持ち主だ。ICTを利用したデジタル教育を推進してきた国々から、子供たちに悪影響が出ている指摘が出ているため、とくにこの問題を重要視している。いま日本では子供でもスマホやタブレットを使用的につかい生活しているが、これも注意が必要だという。
なぜ教育のデジタル化は問題なのか!だが、仮説としては、端末のディスプレイから出るブルーライトがいけないのではないかと見ている。ブルーライトは脳に過度の刺激を与え、疲れさせるのだ。常に見続けることで、脳そのものが休息できず、炎症が起きると考えるられるそうだ。いずれにしろ様々な負の報告があがってきているので、デジタル教材一辺倒というのは問題と言える。
脳の状態を注意ふかく観察しても、デジタル教材は脳活動を低くおさえるようだ。また灰白質の成長も止まってしまうという。調査したところによると、デジタル教材を使った子供たち2年間を見て、ほとんど脳が成長しなかったようだ。
*仙台市のおこなった調査!
仙台市教育委員会と東北大学が共同しておこなった調査がたいへん参考となる。これは2010年から8年間、毎年7万人の小中学生を対象としたもの。なんとスマホの使用時間が長い子供ほど学力が下がっていたという。デジタル教材導入以前に、そんな状況があった。
現代人において、家庭でもスマホは普及し、日常的に使っているが、これが脳疲労につながっているようだ。とくに子供は影響が出やすいと思われる。過度の使用はマイナスこそあれ、プラスに働く事はまずない。そのあたり、文部科学省も考えるべきだろう?
*面倒な作業こそ、頭に残る!
インターネット検索をかけると、すぐに答えが出てきてしまう。だが、紙のテキストや辞書で調べるとなると、けっこう手間がかかるものだ。実際に実験で記憶を調べてみると、アナログでやった方が頭に残りやすいという結果が…。脳の前頭前野の活動においても、それが顕著に出ていた。
人は、手を使い、体を使い動かいながら、物事をやった方が脳を使うのだ。デジタルではこれがない。そのため、簡単にできてしまうが、結局のところ脳は使われていないことになる。ここが問題だった。ICT先進国からの情報や、脳科学者の意見を国はもっと耳を傾けるべきだろう。
*まとめ
1998年小渕内閣下で始まった「ゆとり教育」。このときも文部科学省は周りの意見に耳をかさず、推し進めていった。これが結局は学力低下を招いている。あきらかに失敗だったのだが、今回もまた似たことをやろうとしているのだ。日本における官僚支配体質の問題が、またまた出てきたと言っていい。
どうしてこのような方がまた起きるのか?それは責任者が誰かを明確にしてないことと、失敗したときの責任をとらせてないこと、この2つが問題だった。デジタル化の推進は、業界とのつながりも関係しているはずだ。「天下り」があるのかもしれない。そこを抑えれば、こんなことにはならないと言えるだろう。