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テレビ番組、NHKトリセツショー『高血圧対策』 その新常識とは?


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いままで高血圧対策を色々とやってきた人にとって、これは朗報かもしれない。グッと対策のハードルを下げたのだ。今まで通り⑴減塩と⑵運動ではあるが、より取組みやすくしたと言える。私自身、血圧は至って正常なのだが、この「トリセツ」で紹介していたことを普段からやっていたのには少々驚いた。何という偶然だろうか。

*ナトリウム対策とは?
今までナトリウムの摂取ばかりに目がいっていたが、これがあまり良くなかったということだ。それよりもいかに体内のナトリウムを排出するか?ここに注目したわけである。ポイントはカリウム、そもそも日本人のカリウム摂取量が少ないということがある。1日の目安は3500mgだが、だいたい一日に1200mgほど少ない。

カリウムはナトリウムを排出されする作用がある。そのため、ナトリウムを摂ったとしても、カリウムの摂取量が足りていれば全く問題がない。問題は不足していたということ。今までの食事内容を変えずに1200mg分を追加して摂ればいいということだ。

番組では『カリ活カード』なるモノを用意した。食材ごとの300mgカリウムが含まれる目安である。このカードを見て、4枚選び摂取すれば、ちょうど1200mgということだ。これなら誰でも簡単に取り組めることができるだろう。

*自宅で簡単、運動法!
今までウォーキング1日30分やりなさい!という指導法があったが、これはちょっとハードルが高い。自宅で、しかも短時間ならできるはず!そうして考えたものだった。この方法、先にも述べたが、自分ではもう10年前からやり続けている。血圧が正常な理由、ここにあったのか?と気づかされた。

(A)その場で両足ジャンプ運動
部屋の中で、テレビを見ながらもできる運動である。両足で3センチほど飛び上がるというもの。目安は1日100回のようだ。これを指導していたのは、愛媛大学医学部附属病院の伊賀教授。ただし、膝や腰に負担がかかるため、持病のある人はやるべきではない。

(B)椅子ぎりぎりスクワット
これは中国武術の馬歩タントウと同じ。太極拳の練習では、当たり前でやっている。やり方としては、椅子ギリギリにお尻がつかないように膝を曲げ、声を出しつつ5秒ないし、10秒そのままにする。学校の部活では「空気椅子」としてやっていたものだ。

注意すべきは①膝がつま先より前に出ない ②呼吸を止めない ③背筋をしっかり伸ばす!この方法を紹介したのは、東北労災病院・治療就労両立支援センターの佐藤友則さん、理学療法士その人。

*運動が血圧に良い理由?
一見すると、有酸素運動と筋トレの効果だと思った。確かにその要因により良くなるはずだが、それだけではないということだ。

(A)その場で両足ジャンプ。たったこれだけでも、頭部に物理的な衝撃が加わる。すると、脳内の組織液が動くのだ。結果として、血圧を上げるタンパク質である「アンジオテンシン受容体」の発現量が減り、血圧が下がってくる。

(B)筋等尺性収縮、つまりアイソメトリック。関節を動かさないが、筋肉を収縮させている状態となる。これが「椅子ぎりぎりスクワット」。メリットは膝関節を痛めないということ。普通のスクワットであるとやはり膝に負担がかかってしまう。これが防げると言える。

足の筋肉は、心臓の働きを助ける働きもある。下肢静脈は「第二の心臓」とも言われているので、その意味でも鍛える事は理にかなっていると言えるだろう。また運動は、自律神経(交感神経)の活動を抑える働きもある。これも血圧にとっては良い効果が期待できるのだ。

*まとめ
カリウムより多く摂るにしても、ナトリウムの摂取も控えた方が良いと言える。方法としては「お酢」や香辛料を使うという方法だ。これを常に食卓の横に置いておき、料理に加えるようにするといい。

また運動では、壁に「棒グラフ」を貼っておき、そこにシールを貼っていく方法が良いのではないだろうか?「見えるか」することで継続できるようになるのだ。とにかくやり続けなくては意味がない。血圧が高いのであれば、もうこれを人生の日課として考えよう。

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