介護人材不足の根本対策ってきっとあるんだよね
深刻化している介護の人材不足。
政府・役人も、実態は知らないものの、頭をひねって考えているのだろう。
それで出てくる方法が『お金』。
大切なことではあるが、それは今ではない。
もし今、お金でこの問題を本当に解決したいのなら、数千円、数万円ではなく、数十万円/月レベルの異次元の対策が必要。
でもそれで異業種から人が来たとて、事故・虐待・犯罪が増え、ケアの質はダダ下がりになることは間違いない。
今しなければならないこと。
『今は諦めること』だ。
何をしたところで、この数年で介護職の数は増えない、と自覚して今居る職員の維持を最優先する。そのための加算だということをしっかりと認識し、法人・事業所としての売上の最大化を図り、従業員への還元を最大化することだ。
でもそれだけでは根本対策にはならない。
国・行政単位で取り組むべきこと。
情操教育の段階で、『介護』への興味付けを行う。
そして中学から高校にかけて、『介護という仕事』のことを周知していくことだ。
物心がつき、社会生活を送っている中で、
病気や怪我をして、医者や看護師に尊敬や感謝の念を抱く
テレビや日常生活の中で、バイクや車に関わる
大きなダムや橋をみて、驚いたり感動したりする
電車やバスに乗り、車掌さんに憧れる
家電製品が壊れて、電気やさんの腕に感動する
などなど、生活の中で様々な職業の人と出会い、なんらかの感情を動かされる。
そしてそれがいつの日か、その職業に就いてみたいという思いに変わる。
介護はどうだ?
おばあちゃんの世話をしに来てくれるヘルパー?
おじいちゃんの入居している施設職員?
どれだけ介護の世界を見ることができるのか。
ほぼ無い!!と言っていい。
それなら文科省、教育委員会などが中心になって、若年層へ『介護の仕事』がかっこいいと思わせる施策を打てばいい。
それができれば、10年後の介護の世界は随分と変わっているんじゃないかい?
ま、無理だろうけど。
で、少なからず、地元の介護事業者は、率先して職業体験の機会や、介護という仕事の情報提供をしていくべきなんだが、どうもやっているところを見ると、中途半端で何が目的なのかわからんし、決して魅力的には感じない手法を取っている。
将来介護という仕事に就いてもらうために、『戦略的』にやれていないのは明白。
この『戦略的』ってのが最大のミソ。
結局のところ、
介護って
面白そう
かっこいい
楽しそう
素晴らしい
憧れちゃう
遣り甲斐ありそう
稼げる
って一人でも多くの人に思ってもらわなければ、何をやってもダメでしょ。
これが根本対策なんじゃね?
あとはそう思わせるための、具体策を戦略的に実行するだけ。
あのぉ。大変ぶしつけではございますが、厚労省さんよぉ、内閣府さんよぉ、私に権限持たせてくれれば、なんとかしてやるよ。
頭下げて頼みにおいで。
知らんけどw。