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雑記と私#81:鎌倉パスタ

昨日は相方から食事のお誘いがあった。
そこで最近、近くのイオンの中にオープンしたある
飲食店の事を相方が気にしていた事と、私が本を
買いたいというのもあり、それぞれ職場から直行で
イオンに向かう事にした。

先に着いた私は目的の本を購入した後、件のお店を
軽く見に行ってみたのだが、これが思った以上に
予算が掛かりそうな感じだった。
あとから合流してきた相方も同じように考えたようで
結局別のお店に行くことにした。

そこでまるで二人で示し合わせたかのように目に
止まったのが『鎌倉パスタ』だった。

コロナ禍以前は週末になると必ずランチに出掛けて
いた時期がある。相方は特別な資格こそ持っては
いないが医療関係の仕事をしているため、コロナ禍を
境にそうして外食に出掛ける回数は激減している。
また相方が”音訳”のボランティアを始めたり、手話の
教室に通うようになるなど近頃は割と忙しそうに
しているため、特に彼女が何か言ってこない限り、
私からは声を掛けたりはしないようにしている。


少し話が逸れたが、鎌倉パスタはコロナ禍以前は
何度も訪れた和風パスタのチェーン店だ。
イオンなどのショッピングモールを中心に全国に
お店を展開している。
似たような形態のパスタのチェーン店に『洋麺屋
五右衛門』があるが、あちらが「お箸で食べる
和風のパスタ」をウリのひとつにしているのに対し、
鎌倉パスタの特徴は店舗でうった「生パスタ」を
使用している事だ。もっちりとした食感がウリで
スパゲティだけでなく好みでフィットチーネに
変更することも出来、ボロネーゼなどトマトソースを
ベースにした料理にはよく合う。
また、こちらもお店で焼いた各種のパンの食べ放題を
オプションでつける事も出来る。パスタと同じ
小麦を使っているのだろうか、このパンもやはり
もっちりとしていてスープやパスタソースと絡めて
食べるのも非常に美味しい。

久しぶりの鎌倉パスタで注文したのは赤ワインを
効かせたボロネーゼとカルボナーラ、そして蒸した
地鶏と生ハムののったサラダだ。

このサラダがまぁ絶品だった。

最初にサラダが出てきたので二人で取り分ける。
この時オーダーミスなのか、私がタブレットの操作を
誤ったのか、ごまのドレッシングを頼んだハズが
お出汁とたまねぎの醤油ドレッシングが一緒に
運ばれてきた。まぁどちらでもいいか、と食べ
始めたのだがこのドレッシングが大当たりだった。
二人して口に運んだ瞬間「んん!」と唸った。
みずみずしい野菜とあっさりした地鶏と醤油ベースの
ドレッシングの組み合わせは絶品で、そこに生ハムと
ペコリーノチーズ、それぞれの香ばしい風味が
加わる事で主菜としても通用しそうな一品として
成立していた。

そしてメインのカルボナーラとボロネーゼ。
パスタとしては定番中の定番の二品。
少し違うものを頼もうかとも考えたのだか、久し振り
だった事もあり、結局わかりやすいものを選んで
しまった。
これも半分ずつシェアしながらいただいた。

カルボナーラは食べるお店によっては食べ進めると
段々”くどく”感じでしまうような物もあるが、こと
鎌倉パスタのカルボナーラにはそれがない。
コクがありながらも意外とあっさりしている。
その秘密はどこにあるんだろうかと思っていたところ
相方が何かに気づいた。
「これ、胡椒以外にも何か入ってるよね?」
言われてもう一口食べてみる。確かにカルボナーラに
必須の黒胡椒とは違う、何かピリッとした感覚が
確かにある。
「何やろ・・・わさび?」
結局その正体は分からずじまい。今考えると山椒
あたりかもしれない。

そしてボロネーゼである。
メニューにもわざわざ「赤ワインを効かせた」と
銘打たれている通り、その香りやコクがはっきりと
自己主張をしてくる。
これもまたよくあるボロネーゼとは一線を画して
いる。その日はどちらもスパゲティで麺を頼んだが
フィットチーネ(平麺)にしてよりしっかりとソースをパスタに絡めたほうが合うかもしれない。

夕食としてはプチ贅沢な、実に有意義な時間を
過ごした。たまにはこういうのもいい。

出来れば先述の洋麺屋五右衛門にも行きたいのだが、
県内唯一だったお店がなくなってしまった。
大阪に住んでいた頃はよく食べに行っていただけに
また近場にお店を出して欲しいところだ。


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