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セクマイはあなたのすぐそばにもいる

自分はFtX、恋愛対象は女性です。

僕がセクシャリティについて自覚したのは半年前くらいです。今は女性のことが好きだと自信を持って思えるようになりました。

セクシャリティについて考えていた時に思い出したことがあります。

中学生の時の友達の男の子のことです。その子は周りの子から「ホモ、ホモ」って言われていました。当時の僕はセクマイについての知識がほとんどなく、自分が当事者という意識もなかったため、「ホモ」という言葉の意味も知りませんでした。
今思うとその子は男性が好きだったのかと思い、確かに話していて恋愛についての話を聞かなかったし、お姉ちゃんのものを使っていたりとかわいい感じの子だったなぁと思います。
当時、僕は気づいてあげることができませんでしたが、その時、その子は苦しんでいたのではないかと思いました。もし僕がその子の立場だったら相当傷ついていると思います。

その子とは中学卒業してから会えていないし、連絡先も知らないのですが、僕がセクマイの当事者だと自覚している今、その子とお話してみたいなと思います。

セクマイの人は10人に1人いると言われていますが、実際にはカミングアウトしていない人がほとんどで、身近な人にいるとなんか安心する気持ちもあります。振り返るとまさかこんな身近にセクマイの人がいるとは思いませんでしたし、僕のセクシャリティについて知らない周りの人はこんな身近にセクマイの人がいるとは思ってもいないんだろうなと思います。

もう一つ中学時代の出来事があります。

僕の中学校ではLGBTの当事者の講演がありました。その時も自分がLGBTの当事者という自覚はなかったので、「こういう人もいるのね」という感じでどこか他人事、自分には関係ないと思っていました。一方この講演によって、自分にもなんか関わりがあるかもしれないとLGBTについて考え始めるきっかけにもなりました。

その講演では体育館で全校生徒が集まり、LGBTについてや性の多様性などについて説明された後、最後に質問する場面がありました。その質問する時のことです。1人の男の子が「僕は女性も男性も好きになるんですが、〜〜」という前置きのもとで質問をしていました。その時、体育館に笑い声が起こりました。その時の瞬間は今でも忘れられず、当時僕はセクマイということを自覚していませんでしたが、なんか少し自分のことを笑われているようで苦しい気持ちになったことを覚えています。その後、講演の講師の方が「なんで笑うの?そこで笑うのはおかしいよね。彼は勇気を持って質問してくれたんだよ。」と言っていて、そこで笑っていた人たちも自分の中にあるセクマイについての偏見に気づいたような感じでした。

この二つの出来事は忘れられないもので、今でも僕の中でカミングアウトをすることが「怖いな」と思う要因の一つです。

うまくまとめられませんが、伝えたいことは2つ。

セクマイの人は案外すぐそばにいます。
無意識でしていることが誰かを傷つけていないか考えてほしい。

ということです。

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