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『困っている人を助けると自分が困った時に助けてくれる』の話。

先輩がランニング中に転倒した。
完全にプレイベートでの転倒。
齢41歳。
転倒によるダメージは大きい。
左足が曲がらず両手の平も傷だらけだった。
言ってしまえば打撲と擦り傷。
だが痛々しい。
あまりにも痛々しい。

満身創痍ながら会社に出勤。
正直治療に専念してほしい。
気を使うのが疲れる。
しかし有給休暇にも限りがある。
周りに迷惑をかけるというプライドもある。
動きは制限されるもののそれ以外は至って普通に振る舞っていた。

こういう時は先輩がお願いをする前に先回りしてサポートするように動いている。
なるべく先輩に気を使わせないように。
今出来る事に精一杯取り組んでもらえるように。
手助けをする。
もちろん完璧には出来ない。
先輩の仕事を全て把握しているわけではない。
先輩の出来る仕事を自分が出来るわけではない。
それでもこちらの精一杯手助けする。

これを見た同僚も次第に手助けをするようになる。
皆で協力をすれば大抵のことはなんとかなる。
会社という組織はそういうふうに出来ている。

ぶっちゃけ自分が困った時に助けてもらうために助け合っているまである。

だがそれでいい。
困っている人を助けたら自分が困った時に助けてくれる。
このサイクルが淀みなく回れば幸せな世界になると思う。
だから僕は先輩を助ける。
僕が困った時に助けてもらうために。


『困っている人を助けると自分が困った時に助けてくれる』の話でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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