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あまり人に期待をしない方がいい
初めまして、きくえ婆ちゃんです。
突然ですが、あなたは周りの人を信用していますか?いつでも自分の味方でいてくれると期待していますか?
私は昔は、自分で言うのも何ですが、素直ですぐ人を信じるいい子だったと思います。
今は?
と聞かれると、残念ながら、人の汚い部分や醜い部分を知ってしまったので、人に心を開くのには注意します。
もちろん、自分自身の醜い、悪い部分も知っているからです。
赤ちゃんや子供のうちは、お母さんのことを、若い頃は、友達、先生、警察官や政治家のことを、結婚してからは、夫のことを、子供ができてからは、子供のことを。
あまり期待しすぎない方がいいですね。
分かりやすい例で言うと、毒親もいますし、犯罪を犯す権力者もいる。
どんなに立派な人でも欠点がある。
ましてや、友達や夫が常に自分と同じ価値観でいて、いつも意見に賛成してくれたり、味方でいてくれると勘違いしない方がいいです。
私は自分の価値観は、ほとんど常識寄りだと思っていたので、否定された時にびっくりすることがよくありました。
人間の価値観は多数決で決まるものでもないし、一人一人違って、同じ人でも経験値によって変わる場合もある、不確かな物だとやっと分かりました。
どんなに説得しようが、熱心に説明したところで、反対意見や価値観は、なかなか変わりません。
学生の頃、ディベートの授業がありましたが、いろんな意見があって、どれが正しいかは、結局のところ、結論はつきません。意見のぶつかり合いや考え方、その過程が重要であり、どう説明し合うかを勉強する場だったと思います。
私は口が達者な方ではありませんでしたが、滑らかに反対意見を言う、口達者な人が羨ましかったです。弁護士とかに向いてそうだなとぼんやり思っていました。
自分自身に対しての、反対意見や、否定する言葉を浴びると、嫌な気分になったり落ち込んだりしていましたが、
「あー、そういう考え方もあるんだな。でも、私は違う。違う人間なんだから、仕方ない。」
と人ごとのように考えることができるようになってきました。あまり合わなさすぎると、縁の無い人だと付き合いを辞めることもあります。親族であってもです。
すでに親しい人や、家族が自分と全く違う考え方をしている時には、かなりショックを受けますが、どこら辺で折り合いをつけるかの戦いになってくると思います。
小さな例を挙げると、私の夫は、洗濯物を部屋の中で干すのを嫌います。部屋が狭くなるし、洗濯物は外で干す物だからだそうです。
でも、私は部屋の中で干したい派です。外のタバコの匂いや、工場の匂い、花粉やほこりが着くのが嫌です。虫が着くのも我慢できません。それに、部屋の中でサーキュレーターを当てながら干した方が早く乾きます。
たくさん喧嘩しましたが、家事を実施している私の意見を呑んでもらうことになりました。
また、子供の塾通いに対しても、夫は反対、私は賛成と、教育についても意見が違うことは、たくさんありました。
こんな、小さな例でさえ、衝突があったのですから、もっと大事な話だったら、大変なことになります。
なかなか自分と100%同じ意見、価値観でいてくれる人なんて、いません。いたとしたら、たぶん我慢してくれているか、譲ってくれているのでしょう。
コロナが流行った時は、コロナワクチン反対派の親友に振り回されました。
職場では、有休休暇を取りたがらない人が、取っている人を悪く言っていました。
会社を休職した時、母に「お前は、生きている価値がない」と言われました。
今は、自分と違っても、いちいち腹を立てないようにします。
何でこんなに違うんだろうと思うことがあります。
でも、仕方ないことなんだろうと思います。
同じ脳を持ってないし、同じ経験値じゃないし、同じ遺伝子じゃないし。
鬱で休職している時は、時間がたっぷりあるせいで、悲観的になり、ずっと悪いことばかり考えていました。職場で言われた嫌なことを、頭の中でずっと、繰り返し、巻き戻し、繰り返し、延々とリピート再生していました。
仕方ない。
違う人間だから。
自分のことを分かってくれる、と思わないようにしましょう。相手はエスパーでもないし、ドラえもんでもない。
100%理解してくれるなんて思ったら、おこがましい。
逆に自分も相手のことは、分からない。
だから、言う言葉に気をつけましょう。
想像力を使って、最低限、失礼のないように。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。