【自分史】急性期と歯医者
2021年秋。
コロナにも負けなかった私は、
うつ病に負けた。
不眠、頭痛、肩こり、腰痛。
毎日決まった時間帯に発熱。
リモートワークだったから、
誤魔化しつつ仕事は続けていたけれど。
ついに限界がきた。
視野狭窄に陥り、
世界が白黒になった。
希死念慮という言葉よりはもう少し現実的に、
「死ぬ方法」を模索していた。
誰にも相談できない私は、
上司にも産業医にも家族にも相談せずに、
地元のメンタルクリニックに駆け込んだ。
2度目の通院日に
休職用の診断書をもぎ取った。
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3ヶ月間の休職期間。
寝ている事しかできなかった。
騙し騙しとはいえ、
仕事をしていたのが嘘のように体は動かなかった。
そんな「ザ・急性期」の時期に始めたことがある。
それは歯医者通い。
何かひとつでも生産的なことをしたかったのだろう。
何年も足が遠のいていた歯医者に通い始めた。
虫歯が2~3本あった。
治療をお願いする。
「親知らずが生えてますね~。
どうします?抜きます?」
ヤケクソになった私は・・・
「抜いてください。4本全部」
歯医者通いを始めた初日、
さっそく1本、
親知らずを抜いた。
元来痛みに鈍いタチなのか、
うつ病治の影響か、
抜歯は思ったよりも痛くなかった。
********
3ヶ月間の休職期間。
寝ている以外は何も出来ず、
ベッドと歯科医院とを往復する生活を送った。
何週間もかけて「抜歯→治療」を繰り返した。
復職する頃には4本全ての親知らずを抜歯した。
うつ病は一切良くならなかったけど、
口内環境は良くなった。
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