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【生物観察】猫と暮らして
わが家には2匹の猫がいる。
食いしん坊の女の子と声の大きな男の子。
レディとボーイと呼んでいる。
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レディはとっても食いしん坊。
いつでも食べられるものを探している。
お腹が空いていなくても何か食べたいらしい。
弟分(ボーイ)が食べ残そうものなら秒で盗みに来る。
あまりの食いしん坊っぷりに私はイライラさせられる。
盗み食いしたら叱らないといけないし。
ボーイの食育担当(両親)にも注意しないといけないし。
空腹時には噛みついてくるし。
「えぇ~い!食事くらい自分で準備せんかぃ!」
無茶苦茶いってる自覚はあるけど、たまにはこんな愚痴もでる。
朝だって腹の減ったレディに起こされる。
毎朝5時。
どんな時計よりズレない腹時計をもっているからね。
自動餌やり器の導入を考えたこともある。
でもね。
食べるのが速いレディと食べることに関心が薄いボーイ。
この2匹が同時に食事する限り、自動餌やりが上手くいくビジョンが見えない。
だから今日も私の安眠を犠牲にして、朝ごはんを給餌しに行く。
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ボーイはとっても声がでかい。
家の外まで響くくらいでかい。
ボーイはとにかく甘えん坊。
おしゃべりする相手はパパとママ。
パパとは完全に意思疎通できてると思い込んでいる。
ママには文句を一方的にしゃべってる感じ。
私や妹相手にはしゃべらない。
しゃべる相手を選んでいるところに疎外感を感じる。
賢くおしゃべりするボーイだが、唯一独り言をいうタイミングがある。
それは>>用便<<したときだ。
猫はトイレの瞬間が最も無防備になるそうな。
だから、トイレ前はそわそわするし、トイレ後はダッシュで駆け回る。
野生時代の名残。行動原理は理解できる。
でもボーイはトイレダッシュだけじゃ終わらない。
トイレ後ダッシュしつつ大絶叫する。
「トイレ終わったよ~!!」
「早く片付けて~!!」
「掃除まだ?!」
そんなことを言っているかは知らんけど。
そういうこと言ってそうな顔はしている。
だから今日も私は「ウンコ報告ご苦労」なんて褒めながらトイレ掃除をする。
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生き物と暮らすのは大変だ。
同じ言語を使う家族とだって喧嘩するのに、
違う言語を使う家族の世話をするのだ。
何が正解か不正解かわかりゃしない。
だから観察する。
だから寄り添う。
だから愛する。
レディは食いしん坊で私をイライラさせる。
でも、それだけじゃない。
レディはとても優しくて賢い。
私が生理痛で苦しんでいると、そっと寄り添って温めてくれる。
私が教えた「お手」と「お座り」「こい」は完璧にマスターしている。
知育玩具の扱いだって上手だ。
ボーイは大声で家族を翻弄する。
でも、それだけじゃない。
ボーイは誰にでも平等に抱っこされる。
世間の飼い猫のうち約3割しか抱っこを許容していないらしい。
ボーイはパパとママに抱っこされるのが1番スキだけど、私や妹にも嫌がらずに抱っこされる。人懐っこさは最強だ。
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猫と暮らして、良いことも大変なこともあった。
でも悪いことはなかった。
いつだって元気や笑顔を貰っている。
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私は猫を飼い始めた後に「うつ病」と診断された。
もし療養中に猫がいなかったら・・・どうなっていただろう?
もしかしたら、もっとも簡単な方法で逃げようとしたかもしれない。
人生を終わらせようとしたかもしれない。
それくらい猫に救われている。
この子たちがいるから、今日も私は生きています。
この子たちのために、明日も私は生きるでしょう。
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