とりつくしま
読書感想文です。
「とりつくしま」 東 直子 著
もし、死んでしまったあと、大切な人のそばにいることが
できるとしたら…。あなたは何になるでしょうか?
不思議な「とりつくしま」係が、大切な人の身近なものに
とりつくことができるお世話をしてくれる。
生きているものにはなれませんが、自分にとっての大事な人、
その人を見守っていたいという「心」に寄りそうように書かれた
11のエピソード。優しい気持ちになれる一冊。
読みながら、「私は何になろうかな~、旦那様の眼鏡かな~、でも3,4年で取り替えられるよな~」と、いろいろ考えたりしてました。旦那様より先に死ぬ前提でしたけど、正直、私の方が長生きしそうな気がしないでもない…。よく、死ななさそうだよね~と言われているものだから(笑)。
自分のサバイバル能力が高すぎかどうかはさておき、もしものとき、
大切な人の行動が死んだ後も気になるのは、「心残り」があるから。
伝えたいことがあるなら、今伝えたい。常々、死んだ後は好きにしていいと言っているので、何にと、あれこれ考えたものの、結局のところ私には「とりつくしま」係はやってこないような気がするなぁ~。というオチで
落ち着いてしまいそうです。
どれも素敵なお話でしたが、個人的には「レンズ」が一番気に入りました。映画化もされているので、どう映像化されたのか観てみたいです。
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