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映画「とりつくしま」

映画の感想になります。
原作である「とりつくしま」の読書感想文はこちら

脚本・監督の東かほりさんは原作者・東直子さんの娘さん。

「石焼きいも」という音と同じ言い方で「とりつくしま」と
呼ぶのだと映画で知りました。

 なんというのでしょうか。セピア色とまでは言いませんが、
しいていえば秋の移ろいゆく光の中、それは日に透ける黄色い木々の葉が
穏やかな優しい光の色に照らされ、輝いているように感じられる作品たち。

 それぞれの死者が思いを寄せる人々への身近なモノになるよう導く
「とりつくしま」係を小泉今日子が演じている。不自然さが感じられず
彼女が包み込むようにそれぞれの主役のエピソードが始まっていく。
原作から主な4編が映画の中で紹介されているが、よく見ると他の作品の
話もちょぴり入り込んでいたりするので、原作を読んでおくと楽しさも倍増するかもしれません。

4編はどれも私の好きなお話ばかりだったので、映画もやはり観ておこうと
思ったのですが、映画の中では「ロージン」の最後の描写が秀逸だと思います。うるっときました。
そしてエンディングも原作とは若干違うのですが、なんだかほのぼのとして観終わることができましたね。ほっこりしたい方にお勧めです。

新宿武蔵野館では、付箋貼りコーナーも出てましたよ。
(26日まで上映延長)

好きな人、大切な人の側に。なりたいものを書く

個人的な話ですが、「新宿武蔵野館」実は初めてだったのです。
方向音痴なのでドキドキしながら参りましたけれど、なんとか
無事に訪れることができました。

サービスディ以外で映画を観たい時は、窓口でホームページの「クーポン」を見せると300円引きで観ることができますよ。
なんだか懐かしい感じる雰囲気のよい映画館。
新宿は映画館が結構多いのですけど、また一つ新しいところに導いてくれた映画に感謝。


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