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ギャルソンの呼び方ひとつで違いを見せたパパ、そしてこっちがゴメンナサイ

写真は、この秋リニューアルした「やわらかチキンのチーズ焼き」
略して「ヤワチキ」です。

ピザソースの上にのせたチーズがとろーり。
ココットではなく、焼き立てにかけたデミソースがシズル感を出しています。
ぜひお試しください。


「すみませーーんんん」
と、大きな声でクルーを呼び止める客がいます。
通りかかったときにいきなり注文用紙をつきつけてくる客がいます。
(サイゼリヤでは、メニューの記号を-"PZ01"ならマルゲリータのようにー注文用紙に書いていただく、間違いの少ないやり方を取っています)

勝手と言えば勝手ですが、サイゼリヤでは呼び出しボタンを押していただいたお客様のテーブル番号を見て、順番にオーダーなどをお聞きする形です。
別にそれを押しつける気はありませんが、
「ちゃんとボタンを押して待っていただいているお客様の横から割り込むように、大声で声をかけられても…」
というのが正直な気持ちでもあり、ピークの時には、
「順番にお伺いしますので、ボタンを押してお待ちいただけますか」
と言うときもあったり。

欧米だと、テーブルの担当が決まっていて、通りがかりのウェイターとかに、
「Excuse me?」
とか声をかけても、
「Your server will be with you soon.」
などと、取り合ってもらえません。

チップにも大きく関わってくるので、この辺厳格なんですね。
だから、
「えくすきゅーずみー」
とか声かけている人に出くわすと、
「ああ、マナー知らない日本人だなあ」
とか思ってしまうことも、しばしばありました。

これは日本食レストランや、IZAKAYAでも同じで、テーブルの担当は欧米式です。

私もともと、日本にいても声をかけてウェイター/ウェイトレスの仕事を邪魔するのが嫌いなので、彼らが来るのを待ってしまう方なのです。
さすがにサイゼリヤではボタン押しますが、通りかかったクルーを呼び止めることは、まずしません。
それぞれ店のやり方というものもあるでしょうし、
「クルーが来るまで待てないほど時間に余裕ないんだったら、外食しなければいいんじゃないの」
という考えもあり。

だから、別の客が大声で、
「すみませーん」
と、クルーを呼び止めて、言わば順番を抜かされてもなんとも思いません。
ましてや、
「こっちが先に頼んだのに、なんであそこの方が(料理が来るのが)早いの?」
とか言うことは死んでも言いません。

で、今日の本題です。

あるテーブルに料理を運んで振り向いたとき、別のテーブルで手を上げたお客様がいました。
明らかに私の視界に入るのが分かっていて、目をちゃんと合わせて。
(ボタン押して待っててくれないかな…)
とか思いながらも、絶妙なタイミングと視線につられてテーブルに行きます。
「すみません、小エビのサラダが来たんですけど、これ頼んだかどうか覚えていなくて、チェックしていただいていいですか?」
料理には手をつけられていません。

伝票を取りに行って、再びテーブルへ、
「確かに小エビのサラダ、伝票にはついているのですが…」
と言うと、
「ああそうですか、分かりました。ありがとうございます」
お子さんを3人連れたパパが言います。

注文用紙に書き間違われたのか、確認したクルーが端末を押し間違えたのか、それとも…。
「あの、他のお料理をご注文でしたら、そちらと取り替えますが」
と私。
「いえいえ、こっちが間違えて書いたと思うので、これいただきます」
と、潔いパパでした。

こういうお客様にはこちらが恐縮してしまいますね。
ちゃんとしたお客様に出会えるというのは本当に幸せなことです。
頭が下がりました。

みなさんもそうでしょう。
私も客の立場で数々経験しましたが、オーダーミスってよく起きます。
客の言い間違い、クルーの聞き間違い、キッチンの作り間違い、違うテーブルに持っていく間違い。

その間違いの落とし所をどこにするか…。
自分の間違いではないと言い張る客もいるでしょう。
私は間違っていないと言い張るクルーもいるでしょう。

でも、間違ったものは間違ったもの、それをどこに着地させて食事を楽しもうとするか、楽しんでいただくか、それもひとつの醍醐味ですかね。

とにかく、わきまえていただいたパパ、ありがとうございました。


a long time ago, in a galaxy, far, far away…


白馬
テニス
ナンパ!

若い頃、野郎4人で白馬へバスツアーに行ったことがありました。
ランチに入った店は、まあ大したこともなく、言わば海の家に毛が生えたような店(白馬なので山でしたが)。

ラーメンとか冷麺とかカレーとか、それにチャーハンのついたセットとか、それくらいのメニューが並んでいる店で、4人の野郎どもがランチを食っている、どうでもいい風景。
私を含めた3人は、頼んだものが来て食べ始めています。

多分3人は店のクオリティを見て、早くできそうなカレーとか頼んだはず。
最後に来たのはS君のオーダー、かなり遅くなりました。
店員(明らかに観光地バイト、オーダー取った男)「ラーメンセットお待たせしました」
3人は半分以上食べ終わっています。
S君「えっ、ボク頼んだの冷麺セットですけど」
3人(今さらいいじゃん、それ食え)と心の声…
店員「えっ?ラーメンセットじゃなかったですか?」
S君「ちがいます」
3人(ラーメン食え!)

ただでさえ遅かったラーメンセットを冷麺セットに作り変えるまで、また延々と待たされた3人は、もう話すネタも尽きたのでした。

S君はその後、二度と呼ばれることはありませんでした。

今日もお読みいただいてありがとうございました。

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