sRGBとAdobe RGBの違いって?
RGB(Red Green Blue)は色の三原色
色の表現で赤、緑、青の三つの原色を混ぜ合わせ、いろいろな色を再現する。赤・緑・青の光を混ぜると白になる。
ディスプレイ、カメラ、スマートフォン、パソコンなどで使われている。
これに対して、プリント(印刷)では、「CMYK」シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックで、ブラック以外の3色の色を混ぜると黒になる。
さて、今日はRGBの話。詳しくは「Wikipedia」を参照のこと。「CMYK」も
「sRGB」とは、Standard RGBのことで、国際標準規格のカラースペース(色空間)のこと。ほとんどのモニターは、この規格。
だが、プロの写真家やクリエイターは、「Adobe RGB」の規格を使用している。何が違うのかというと、sRGBに比べて幅広い色味を表現することができるから。高精細な色再現ををするためにAdobe RGBが適している。(アドビ株式会社が定めたカラースペース)
まずは、見比べてみよう。
上はEIZOのAdobe RGBモニター。下はsRGBのノートパソコンモニター。モニターの精度や調整にもよるが、Adobe RGBの方が元の花の色が出ている。
私は「EIZO」のモニターを長年使っているが、実にいい。
モニターは点けてから30分ほど経ってから色味を見ている。モニターの明るさと色味がしっかりでるまで時間が必要。(現在販売されているモニターはどうなのか?)
それと、プリントや印刷物を見るときは、決まった光で見ることにしている。何故なら、光には色温度というものがあるからだ。オレンジがかった色、青味がかった色、自然光に近い色、印刷物を見るときは、昼白色(5000K)で見るようにしている。( K はケルビン)
印刷物を窓から入る外の光で見たのと、蛍光灯下で見るのとでは、同じものが違う色味で見えることが判るはず。
上のグラフから、「Adobe RGB」の方が色域が広いのが判る。
ここでちょっと注意!!
Adobe RGBにした方がいいね!と気づいたと思われるが、統一しなければダメ。と以前は言われていたが、モニターのキャリブレーションを定期的にすればいいと言う意見もあるようだ。もっとも、私は、印刷は別物という考え方をする。紙にインクをのせ、光の反射で見るから。プリンターの調整で色味も変わる。
印刷はしない、Webで十分という方は「sRGB」でも。ただ、「カラーマネジメント・キャリブレーション」をすると、色再現が上がることだと知っていただければ…。
本格的にやるのであれば、すべての機器で「Adobe RGB」に設定し、キャリブレーションすれば、モニターの色をそのままプリントアウトすることもできる。
「VAIO」のHPでsRGB・Windowsの簡単な調整方法が解説している。
参考HP:「なぜ必要?モニターのキャリブレーション(EIZO)」
「EIZO Color Manegement Handbook」
詳しく勉強したい方はこちらも。