介護実習【再びデイサービス】
高校3年になり、私は再びデイサービスに実習に行くことに。
本来であれば他の実習のはずなのですが、私は色々と問題が重なり、ヘルパー3級しか取れなかったので、再びデイサービスへの実習に行くことになったのです。
そして実習先は1年前に行ったデイサービスへと決まりました。
再会
去年お世話になった職員さんということもあり、特に説明もなく、『今日は一日よろしくね、去年できなかったことも、色々経験してもらうからね』とのことで楽しみにしていました。
そして、すぐに送迎に。
去年と同様に全員に挨拶をしながら、やることをやり、また、利用者の皆さんとのコミュニケーションの時間となりました。
とあるテーブルで話をしていると、1人のおばあさんが『あれ?あんたどっかで会ったよね?』と一言。
私も、顔を覚えていなかったので、「去年実習に来させて頂きましたけど、その時にお会いしているかもしれませんね」と伝えると。
おばあさんは目を丸くして『あっ、あんたギターの兄ちゃんじゃない?』と一言。
実は去年前もって施設に許可をもらってギターを持っていき、レクの時間にギターの演奏をしながら皆さんと歌ったのです。
私は、「そうです。ギター弾きました」と言うと、『ほれ、わたしわたし、兄ちゃんと仲良く話してたばばあ。』そう、私に色々と教えてくれたばあちゃんだったのです。私も思い出し「あー、思い出した。おやつで職員さんに切れたばあちゃんじゃん。元気してた?」とお互いに1年という期間が開いていたこともあり、忘れていたのです。
そこからばあちゃんは周りの利用者さんに『ほれ、ギターの兄ちゃん来とるじゃん、みんなで一緒に歌ったギターの兄ちゃん』すると、周囲から『あっ、思い出した。ギターの兄ちゃんだ』と色々な方が思い出して下さり、施設長さんも驚くほど、認知症のある方も思い出して下さったのです。
皆さんで1年前の話や、この1年間の話をしたりと、とても充実した一日だったのと、認知症の方々があそこまで、1年前のことを思い出して下さったことに改めてこの仕事は天職かも。と思うのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?