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うつ病とミニマリスト


唐突ですが、私は1年前にうつ状態と診断されました。

産後の不調


産後半年を過ぎたころから、ある日突然、身体が鉛のように重たくなり、

猛烈な背中の倦怠感に襲われ、ただただ横になって耐えていました。

30分ほどすると自然回復し「今のはなんだったんだろう…」と。

しかし、その症状がたびたび訪れるようになったのです。

最初は月に2回ほどの頻度で症状が訪れていたのですが、

徐々に週に1~2回、1日おき、、と頻度が増えていってしまいました。

このままでは仕事復帰はおろか、生活もままならないと思い、

出産した産婦人科を受診し、相談しました。

結果…PMSの一種であろうとのこと。

え?PMS??…そんな感じではなかったけどな…と思いながらも、

先生と相談の結果、黄体ホルモンの内服を始め、

時間はかかりましたが、3~4か月かけて少しずつ症状は改善し、

稀に症状は見られるものの、月に1回程度まで改善しました。

仕事復帰


症状が改善してきた頃、1年4か月ぶりの仕事復帰となりました。

子どもは保育園の洗礼をしっかり受けて頻回に熱を出していたので、

仕事も早退や有休を頂いたり、、とままならない状況でしたが、

最初の2か月ほどはボチボチやっていけていました。

しかし、8月頃から異変を感じ始めたのです。

子どもの風邪をもらい自分も体調を崩す…ということは多かったのですが、

2か月ほぼ毎日喉の痛みが続き、毎週のように病院に通う毎日。

咽頭炎、扁桃炎の診断であったり、

少し赤い程度と言われることもあったのですが

明らかに痛みは強く、夜も眠れないこともありました。

処方薬や市販薬を飲みながら、どうにか毎日保育園へ送って仕事に行き、

夕方になったらお迎え、夕飯づくり、お風呂、寝かしつけ、、と

「今日もどうにか1日生き抜いた…」

という感覚で毎日を必死にやり過ごしていた気がします。

うつ症状の出現


そしてついに、仕事中急に涙が出てきたり、笑顔が作れなくなる

という症状が出てきました。

また、歩いている途中に目の前が真っ白になり、

急に血の気が引いて動けなくなったり、

最初は貧血かな…と思っていましたが、

寒気もあり、例えようのない倦怠感に襲われるなど

自分でも明らかにおかしいと思う症状が出るようになっていました。

その頃、自宅では夕飯の準備の途中に同じような症状が出現し、

調理を中断してキッチンでうずくまったり、

夕飯は旦那に丸投げしてそのままベッドでうずくまり、

ひたすら耐えて朝を迎える…

朝には少し体調が戻るため、そのまま、また仕事に行く。

また夕方、同様の症状が出現し、夕飯も食べれずベッドでうずくまる…

というのが毎日のルーティンのようになってしまいました。

救急搬送


ある日、高熱で仕事を休ませていただき、自宅療養していた時、

薬を飲むためにキッチンまで行ったところまでは覚えているのですが、

その後意識を失い倒れたようです。

熱性けいれんに近いような反応だったとのことで、人生初めての救急車に。

気が付いた時には病院の処置室のようなところで点滴を受けていました。

幸い、点滴で症状は改善し、その日のうちに帰宅することはできました。

たまたま日曜日で旦那も子どももいたので助かりましたが、

1人だったらどうなっていたのか、、と今でもぞっとします。

その翌日まで仕事は休ませていただき、再び仕事復帰しました。


それから約2週間後…

今度は夜中に猛烈な腹痛と吐き気、冷や汗で意識が朦朧となり、

痙攣のような症状まで出現しました。

3時間経っても改善せず、床に倒れこんだまま動けない状態であったため、救急車を呼んでもらうことに…

真冬の暖房がついていないトイレの中であったにも関わらず、冷や汗で全身びしょびしょでした。

結果、腸炎の診断となったのですが、それにしては炎症反応が高く、痛みも強すぎるとやや原因不明の診断となりました。

2週間で2回の救急搬送…

さすがに自分でも、これはちょっとただ事ではない…と思いました。

今振り返ると、2回の救急搬送の原因の1つは、どちらも強いストレスによる身体のSOSだったのかもしれません。

この経験を通して、自分の身体をもう少し大事にしなくてはと思い、

今年度いっぱいで退職したいと上司に伝えました。

その結果、退職の前に休職してみてはどうかという意見をもらいました。

その中で、身体でなく、心の不調なのではないか、、と。

正直、とてもショックでした。

おそらく自分でも、頭の中では薄々気づいていたと思います。

ただ、あまりにも初めての経験で、

どちらかといえば気の強い私が、心の不調 なんて…

という認めたくないという気持ちが強かったのかもしれません。

その時は心療内科への受診もとても勇気がいるもので、

できれば受診したくないという気持ちが強かったのですが、

産業医の先生のアドバイス等もあり、1度受診することになりました。

うつ病の診断、休職

心療内科の先生はとても話しやすく、今までの経過を全部聞いてくれました。

結果…「決して軽くはないうつ状態です。うつ病になっている状態です。」

とはっきり診断されました。

診断書も書いてもらい、すぐに休職してくださいと。

帰り道、突きつけられた現実に涙が止まらず、泣きながら自転車を漕いだことを今でも鮮明に覚えています。

それから最低限の引継ぎをして休職に入らせていただきました。

休職期間中の最初は「仕事もできない自分」を

受け入れることができず、一日の半分以上を家で泣いて過ごすような生活を送っていました。

徐々に少し体調のいい日も出てきたため、

「何かやりたい」と思うようになり、

普段できない掃除やクローゼットの中の断捨離に少しずつ取り組むことにしました。

毎日モノと向き合い、取捨選択して少しずつスッキリしていく部屋を見ていると

「目に入ってくるものが変わるだけで、気持ちも変わるんだな」

と感じました。

今までは散らかった部屋を見ては、

「毎日毎日時間かけて片づけているのに…なんで…」

とイライラしたり、泣きたくなるような気持になることが多くありました。

それと同時に「家事もうまくこなせない…」

と自己嫌悪に陥るという負のループでした。

そんな中、モノを減らしていくことで、
総体的な物量が減ると、

今までモノを定位置に戻して、部屋全体を片付けるのに20分は費やしていたのに、今は5分もあればきれいに片付いてしまいます。

「モノが減ると片付けってこんなに楽なの?!」

モノを減らしてみて一番衝撃的だったのは、家事にかかる時間が大幅に短縮されるということでした。

確かにちょっと考えればわかるようなことなのかもしれませんが、

思い込みというのは怖いもので、

家事とは何時間もかかる大変なものという刷り込みがあったと思います。笑

こうしてモノが減るにつれ、家の環境が整い、

きれいな空間を見ていると

「私でもこんなに部屋を綺麗にできるんだ」

と少しずつではありますが、
自分に自信が持てるようになり、
再び前を向くきっかけになりました。


うつ病を経験したことで、
自分の身体や心を大切にしようと思うことができるようになり、

休職期間を経験したことで、
自分が所有しているモノの量と向き合うことで管理しやすい量を把握することができ、

改めてミニマルな生活を目指していこうというきっかけになりました。

今回は少し暗い内容となってしまいました。

毎度毎度、長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回からは現在の暮らしや、モノの減らし方などについて綴っていきたいと思います。ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。

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