日本語ムズカシイ
マジ卍を許容すべきか、僕には結論が出ていない。
さっき、マジ卍という言葉の意味を忘れたので調べてみた。
若者が使う言葉と認識していたが、理解が出来なかった。
調べて理解した。
さらに調べてみた。
新しいと思っていた言葉は死語だったようで
墓からせっせと掘り出していただけだった。
時代の風にピューッと吹かれた気分。
この前、車の後部座席に座って、山中を走っていた。
「おい、K。さっきの件、調べたか?」
偉い人が僕に問うた。
「すみません、電波が顔を出さないので、まだです。」
「普通、電波が顔を出す。とか言わんやろ。
正しい日本語を使え。」指摘を受けた。
「細ヶー。伝わればええやんけ。」と心の反政府軍が叫び出す。
ただ、僕は割と素直なので、確かにな。日本語は出来るだけ正しく使った方がいいと少しは納得した。ビジネスのお話ではあるが。
新入社員の時は、稟議をPCで回付すると、部長の顔を観察していた。宣伝部で働いていた事もあり、相当に日本語に厳しい上司で有名だった。部長は直ぐに稟議を確認する。その読んでいる顔を観察して、呼び出しを喰らうか否かを判断した。「おい、K。こっちに来なさい。」あかんかったわ。もよくあった。けれど、僕はとても感謝している。
社会人を何年か過ごしていると、文章力が如何に重要なのかが明確であるからだ。プレゼンでも対象者の分かる言葉で話すなど、使う言葉に細心の注意を払う事は大事だと思う。
けれど、記憶は曖昧であるが、有名アナウンサーの古舘さんは言っていた。
「言葉とは文法さえ守っていれば、新しい言葉を組み合わせる事で、想像を掻き立てる事が出来る。」
そんな事を思い出した後、一時は素直に納得していたが、だよね〜。とまた反旗をひらつかせた。
まあ、結論TPO。ビジネスとプライベートね。と言われれば、僕は言葉に詰まるだろう。
ただ、どこまでがビジネス用の言葉回しが求められるんだろうとふと疑問に思う。あくまで車内の社内の雑談である。実際の業務とは流石に異なる。
何かビジネス領域の要望が半分プライベートまでも侵食している気がする。ただ、後輩が同乗していて、「マジ卍ですね。」と言ってれば、「流石にあの人らの前でその言葉はあかん。」と死語掘り返し男は注意するだろう。
けど、別に僕に対しては言ってくれてもいい。気にしないから。
環境のTPOというより、人に合わせて、相応しい日本語って変化するんだろうな。やっぱりムズカシイ。ただ、締めつけが強すぎると、周りが自由闊達な言葉を発せなくなる点もあるので、しかと状況を判断して、自分も言葉遣いを考えたい。ある程度、自由な言葉遣いから、自由な新しいアイデアが生まれる事もあるんじゃないかな。マザーテレサ理論。
君の日本語って外国人みたいだな。最後に言われたハイライト。
生まれは京都の田舎町、英語若干の純正日本人。
私は世界中で口下手なようです。完。