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読書記録-とりあえずお湯わかせ

久しぶりにnoteを開いたら、「AIアシスタントβ」というのが使えるようになっていた。”読書記録 とりあえずお湯わかせ”と入力してみたら、なかなかおもしろかったので以下に抜粋する。ちなみに「とりあえずお湯わかせ」は、お湯を沸かしながら本を読む、ということではなく、私が最近読んだ柚木麻子さんのエッセイ。

- 読書記録において、お湯を沸かす時間を利用して読書をしてみると、効率的に読書量を増やせるのではないかと考えられる。
- 読書は自己成長に繋がるものであるが、時間の制約を感じることがある。そこで、お湯を沸かす時間に限定して読書することで、少しずつでも積極的に読書をする習慣を身につけることができるかもしれない。
- 読書には、自分自身の世界を広げるための力がある。お湯を沸かしながら読書することで、自分自身のマインドフルネスを高めることができるかもしれない。湯気を眺めながら、自分自身の内側を観察してみるのもいいかもしれない。

AIアシスタントβより

主婦にとってお湯を沸かす時間は、洗い物や片付けなど、ちょっとした台所作業ができる時間でもある。湯を沸かしながら隣のコンロで炒め物など一品作ることも常。なるほど、湯気を眺めながら世界を広げるのもありかもしれない。しかし私自身は、沸かしたお湯でおいしいコーヒーを淹れて、できれば本は腰を落ち着けてゆっくり読みたい。ごめんねAI。

さて、本題の読書記録。
最近は、積読になっている本たちを、つまみ食いならぬつまみ読み(?)している状態なので、読みかけの本だらけ。その中で柚木麻子さんのこのエッセイは、図書館の予約をかなり待ってやっと回ってきて、まだ後ろに待っていらっしゃる方がいるということで、一気に読むことになった、というか一気に読めた。家事、育児、コロナ禍で抱えた困難や気持ち…。乗り越えるために繰り出されるあらゆる工夫。共感できるところが多いし、文章のリズムも好き。

あとがきの最後の最後にこうある。

長々とお付き合いいまだきましたが、ニュースにブチ切れながらもとりあえずお湯を沸かし続ける私の記録を、「そうはいってもこの人、料理してるし、なんだかんだ楽しんでもいるよね。おうち時間をしなやかにエンジョイする爆笑ママエッセイ!」と評しそうな連中に、とりあえず、この沸いたばかりのお湯をぶっかけよう。

233ページ

確かに思わず笑ってしまう場面もあるし、絶妙な表現にくすっとしてしまうところも。だけど「爆笑ママエッセイ、あー面白かった」で終わるものでもないのだ。このエッセイの根っこにあるのは、子育てしづらい社会、いまだに根強く残る女性に対する固定観念や偏見、ジェンダーなど様々な社会問題、そしてコロナ禍で見えてきたもの。「わかるわかる!」とうなずきながら読める著者の日常のそこかしこに、そういったものが見え隠れしている。

社会や政治って、ちょっと遠いものに思いがちだけれど、でも実は私たちの日常に、暮らしに直結している。普段、何か違うんじゃないかとモヤモヤすることがあっても、きちんと言葉にできないまま日常は流れ、後回しになって忘れてしまうことが多い。けれどやっぱり、ちゃんと言葉にして考えなくてはいけないし、これまでの常識や自分の価値観も見直していかなくては、ということにも気づかせてもらった。


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