読書記録-とりあえずお湯わかせ
久しぶりにnoteを開いたら、「AIアシスタントβ」というのが使えるようになっていた。”読書記録 とりあえずお湯わかせ”と入力してみたら、なかなかおもしろかったので以下に抜粋する。ちなみに「とりあえずお湯わかせ」は、お湯を沸かしながら本を読む、ということではなく、私が最近読んだ柚木麻子さんのエッセイ。
主婦にとってお湯を沸かす時間は、洗い物や片付けなど、ちょっとした台所作業ができる時間でもある。湯を沸かしながら隣のコンロで炒め物など一品作ることも常。なるほど、湯気を眺めながら世界を広げるのもありかもしれない。しかし私自身は、沸かしたお湯でおいしいコーヒーを淹れて、できれば本は腰を落ち着けてゆっくり読みたい。ごめんねAI。
さて、本題の読書記録。
最近は、積読になっている本たちを、つまみ食いならぬつまみ読み(?)している状態なので、読みかけの本だらけ。その中で柚木麻子さんのこのエッセイは、図書館の予約をかなり待ってやっと回ってきて、まだ後ろに待っていらっしゃる方がいるということで、一気に読むことになった、というか一気に読めた。家事、育児、コロナ禍で抱えた困難や気持ち…。乗り越えるために繰り出されるあらゆる工夫。共感できるところが多いし、文章のリズムも好き。
あとがきの最後の最後にこうある。
確かに思わず笑ってしまう場面もあるし、絶妙な表現にくすっとしてしまうところも。だけど「爆笑ママエッセイ、あー面白かった」で終わるものでもないのだ。このエッセイの根っこにあるのは、子育てしづらい社会、いまだに根強く残る女性に対する固定観念や偏見、ジェンダーなど様々な社会問題、そしてコロナ禍で見えてきたもの。「わかるわかる!」とうなずきながら読める著者の日常のそこかしこに、そういったものが見え隠れしている。
社会や政治って、ちょっと遠いものに思いがちだけれど、でも実は私たちの日常に、暮らしに直結している。普段、何か違うんじゃないかとモヤモヤすることがあっても、きちんと言葉にできないまま日常は流れ、後回しになって忘れてしまうことが多い。けれどやっぱり、ちゃんと言葉にして考えなくてはいけないし、これまでの常識や自分の価値観も見直していかなくては、ということにも気づかせてもらった。