一噛みで、何度もおいしい。〜噛むことの大切さ〜
「牛乳を噛んで飲みましょう!」
学校給食でこう言われたことはありませんでしたか?
飲み物を噛んで飲むなんてアホらしいと思いながら、30回噛んで牛乳を飲んだ記憶があります。
一時的に流行りましたが、いつの頃からかやらなくなったように思います。
少し脱線しましたが、みなさんは普段、食事のときに「噛むこと」をどれくらい意識していますか?
忙しい毎日の中で、つい急いでご飯をかきこんでしまうこともあるかもしれません。
でも実は、「よく噛む」って、健康や生活の質に驚くほど大きな影響を与えてくれます。
噛むと何がいいの?
まず、よく噛むことは食べ物を細かく砕くということです。
消化器官で消化された後、栄養素が吸収され、私たちの血や肉となります。
当たり前のことですが、噛んで細かく砕くと、最初に到達する胃で消化しやすくなります。細かい食べ物が流れ込んでくると、胃や腸は必要以上に働かなくても済むので、身体への負担を減らすことごでき、スッキリした感覚が得られます。
消化が効率的に行われると、その後の栄養素の吸収率も高くなるため、体の調子も整いやすくなります。
腹八分目で医者いらず
噛むことのススメ、これだけではないんです。噛むことは脳にもいい影響を与えます。咀嚼(そしゃく)するときに脳に刺激が伝わって、集中力や記憶力がアップするという研究もあるようです。
気持ちにも影響が!
そして意外かもしれませんが、噛むことはストレス解消にもつながります。ガムを噛んだり、硬いものをしっかり噛んだりすると、気持ちが落ち着く経験ってありませんか?
これは、噛む動作がリラックス効果をもたらすホルモンを分泌させるからなんです。忙しい日にこそ、意識して噛む時間を増やしてみると、心が軽くなるかもしれません。
満腹中枢。食べ始めて、15-20分が経った頃に働き始めるようです。
急いで大食いをするのではなく、一口を小さく、よく噛んで食べるとこれくらいの時間は知らずと経っているのではないでしょうか。
満足感も得られ、消化器官への負担も下げられる。
胃が休む暇がないと、胃へのストレスがかかり、自律神経の乱れにもつながるようです。
腹八分目で医者いらずということわざもあるほど。
噛むことの大切さは昔から認識されていたようです。
では、どうやって取り入れる?
「でも、どうやって噛むことを意識すればいいの?」と思うかもしれませんね。簡単です。一口30回を目安に噛んでみる、硬めの食材(ナッツや根菜など)を食事に取り入れる、食べる時間を少し長めに確保する——こんな小さなことから始められます。
一口の量を少なくしてみる。
一口食べたら、箸休めをしてみる。
こんなことでもいいかもしれません。
私も最初は「面倒だな」と思っていましたが、慣れると自然に噛むリズムが身についてきました。
最後に
噛むことは、ただの「食べる準備」じゃなくて、体と心を整える大事な習慣。毎日の食事でちょっと意識するだけで、こんなにたくさんのメリットがあるなんて驚きですよね。
明日の朝ごはんから、「あ、噛むの大事だったな」って思い出してみてください。きっと、違いを感じられるはずです。
みなさんも、噛む習慣、始めてみませんか?