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生産段階の食品ロス削減『チバベジ』の事例
生産段階の食品ロス削減に取り組む 「チバベジ」 という団体があります。
私たちも現在、生産段階の食品ロスにフォーカスしており、とても参考になりましたので、ご紹介したいと思います。
1.生産段階の食品ロス
前回、生産段階では 年間300〜400万トン が廃棄されていると推測されている現状について記事にしました。
https://note.com/tasteat/n/nd672406bda68
推測ベースではありますが、生産段階というのはフードバリューチェーン上で最も廃棄がある段階でもあります。
この廃棄の改善は食品ロス削減においてかなりのインパクトがあります。
2.チバベジについて
チバベジでは、本来なら廃棄になる野菜を買い取り、直売所 や EC で販売や飲食店やスーパーに販売する 卸売機能 も持っています。また、そのまま販売するだけでなく、ジャムやドレッシング、ピクルス、ジュースなどに 加工して販売 する取り組みもされています。
直売所は千葉県の佐倉市で「おもてなしラボ」という名前で出店されており、ECでは、無印良品のオンラインストアでの掲載もされておます。
また、クラウドファンディングもやられており、リターンとして農業体験 や 提携レストラン のチケットがもらえるそうです。
中でもおもしろいなと思いましたのが、チバベジが運営するオンラインコミュニテイ「chibavege lab」です。
月額2,880円で入会でき、農家さんとのコミュニケーションがとれることや、畑の開拓、チバベジが運営する直売所「おもてなしラボ」内にあるゲストハウスで 学生であれば無料 で泊まれる特典もあるようです。
3.取り組みが及ぼす効果
これらの取り組みはフードロスの改善に留まらず、農家さんたちの 収入増加と 生産意欲の向上 にも繋がると思います。
2019年度の台風15号により、千葉県は甚大な被害を受けました。筆者の横山も千葉県出身であり、網戸が飛んでいってしまう威力でした。
農家においても同様に被害は及んでおり、千葉県の農林水産被害額は 411億6,700万円 、ビニールハウスの倒壊等の被害額は 200億721万円 にまでのぼりました。
どうしても、自然を相手にする産業は台風・豪雨などの 気候要因 に大変依存します。そしてこれらの被害は、農業従事者の生産意欲を著しく低下させてしまう可能性があります。
農業の担い手が減っていくと、食料自給率の低下 や、 耕作放棄地の増加 により町の景観が損なわれてしまうなどの悪影響があります。
気候に依存する中、農家さんの生産意欲を支え、 農業を活発化 させることはとても重要であると思います。
ひいては農業の活発化が 就農者の増加 に繋がるような好循環ができるとなお素晴らしいことだと思います。
今回の事例は、私たちの活動の参考になることがたくさんありました。
これからも我々の勉強も含め、いろいろな事例を見ていきたいと思います。
以上、「チバベジ」の事例についてでした。
testEAT 横山
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<参考文献>
独立行政法人国際協力きこう「ひと目でわかるフードバリューチェーン」