取材:『特定非営利活動法人フードバンクうつのみや』さんのお話を聞いて
こんにちは!tastEATの横山です!
11/9 に「特定非営利活動法人フードバンクうつのみや」事務局長の伊東さんを取材させていただきました!
今回は、フードバンクのリアルなお話を発信し、これを見て、僕らを含め、誰かのアクションに繋がったら幸いです!
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1.フードバンクについての考え
横山「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。まず、フードバンクについての考えを教えてください」
伊東さん 「最終的には利用者の方の 生活再建 に至ることが大事です。」
「例えば、生活保護の申請からそれが通るまでの1〜2週間の間、この期間はフードバンクの支援が必要な方もいらっしゃいます」
「単に食品の提供をするだけでは生活の再建に至らないケースが多く、根本の解決にはなりません。」
「なので、私たちとしても、その人の生活の再建まで付き添っていきたいと考えているのですが、いかんせん人手が足りない状況です。」
2.フードバンクの苦悩
横山 「実際の現場ではどういったところが大変ですか?」
伊東さん 「 ヒト・モノ・カネ を揃えるところが大変です。フードバンクはどれも寄付やボランティアに依存している部分が大きいので…」
「特に ヒト では ”人材育成” が大変ですね。ボランティアとして携わってくださる方はいらっしゃるのですが、継続して一緒にやっていただける方は限られます。」
「私たちは食品支援を受けたい方の相談を承っているのですが、この相談の際には個人情報を取り扱うなど、なかなか活動に参加したばかりのボランティアも方に任せることは難しく、ある程度経験が必要な業務が多々あります。」
「なので、私たちとしても 継続して活動に関わっていただくにはどうしたら良いか ということが課題でもあります。」
「また、フードバンクの活動には ”国が定める運営指針がない” です。」
「食中毒など問題が起きた場合、責任はどこが持つのか考えていかなくてはいけませんが、この ”責任の所在” はどこか、については法で明文化されていません。」
「よって、寄付できる モノ があったとしても、万が一のことを考えて寄付を控える方や企業はいらっしゃると思います。」
「 カネ についてもやはり厳しいところはあります。例えば、助成金を申請する場合、申請時に具体的な予算を組み立てる必要があります 。」
「これはとても重要で、助成金を受けられるか否かで今後の活動が継続できるかどうかに大きく関わってきます。」
「また、助成金は 使い方が細かく定められています。なので助成金によってはそこから人件費に充てることができないことがあります。本当は手伝ってくださる方に交通費だけでも出したいのですが…」
「活動資金の調達手段として、フートバンクについての学習会 をさせていただく場合もあります。その際の講師料を活動資金として使うことができます。」
3.どのような協力が必要か
横山 「今後どのような協力が必要だと思いますか?」
伊東さん 「人手や資金についてはもちろんですが、フードバンクについての認知度が低いのが現状です。」
「コロナ渦でメディアに取り上げられる機会は増えたものの、現状はまだまだそのような機会は少ないです。」
「また、私たちが支援できている方々というのは、ほんの一部であり、本当に困っている方々というのは、フードバンクで支援を受けられることさえも知らない可能性があります。」
「つまり、フードバンクの活動を応援する側、フードバンクの支援を受ける側、共に認知度が低いと思います」
「なので、フードバンクついて発信に協力してくださる方々が増えることは、私たちとしてもとても助かります。」
「そして、支援の輪が広がっていくと幸いです。」
お話を聞いて
今回お話を聞いて、 発信 していくことがキーワードだと思いました。また、資金調達面とフードバンクの認知を兼ねて、学習会 を積極的に開くことも重要なのかなと思いました。
講演を開くことで、その講師料を活動資金に充てることができたり、講演を聴く側も対価として 学び を得ることができます。そしてこれが認知拡大にも繋がれば、発信者の増加、ボランテイアの増加、寄付の増加にもつながる可能性があると思います。
『特定非営利活動法人フードバンクうつのみや』さんのお話については以上です!
最後までお読みいただきありがとうございます!
tastEAT 横山
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