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うなぎの謎にせまる!? 代替うなぎと本物うなぎの味比べ

こんにちは!味香り戦略研究所です。

先日、近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)で、うなぎの完全養殖に成功というニュースがありましたね。

個人的な話ですが「うなぎのなぞを追って」というお話を読んで以来、ずっとうなぎの養殖について気になっていたので、ついにこの日が来たのかと感慨深い気持ちになりました・・・。

うなぎといえば、今年の7月には、日清食品からプラントベースのうなぎの蒲焼『 謎うなぎ』 が数量限定で販売され話題になりました。

ということで、今回は「勝手にうなぎの完全養殖に成功記念!」として、この『謎うなぎ』 と魚のすり身で作られた一正蒲鉾の『うな次郎』、さらに本物のうなぎの蒲焼(中国産と国産)を加えた4品で味と食感の違いを比べてみました。

本物うなぎと比較する商品

味わい比較

[図1]

[図1]は中国産うなぎの蒲焼を基準とした時の各商品の味わいを示しています。中国産うなぎの蒲焼と国産うなぎの蒲焼は、味わいが似ています。

代替うなぎの『謎うなぎ』は本物のうなぎより雑味・味の濃さ・うま味の余韻が強く、『うな次郎』はうま味と味の濃さが強い味わいでした。

どちらの代替うなぎもしっかりした味わいなので、うな重にしても楽しめそうですね。

食感の比較

[図2]

続いて食感です。[図2]は各商品の[身の硬さ]と[身の噛みごたえ]を示している図です。

数値が小さいほど柔らかい食感といえるため、『謎うなぎ』は本物のうなぎに比べると非常に柔らかいことがわかります。『うな次郎』は本物のうなぎに近い食感ですね。

また、中国産うなぎの蒲焼と国産うなぎの蒲焼では国産のほうが硬く、噛みごたえのある食感だと考えられます。

まとめ

味は代替うなぎのそれぞれの特徴がはっきりと現れましたね。食感は本物うなぎでも産地によって異なり、より本物うなぎに近そうなのは魚のすり身から作られた『うな次郎』のようです。柔らか〜い食感が好みの方には『謎うなぎ』がおすすめです!

今度の土用の丑の日には本物うなぎと代替うなぎの食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれませんね。

今後はうなぎだけでなく、他のシーフードの代替商品についても調査していきたいと思ってますのでお楽しみに!

注)うなぎは生鮮品のため個体間差があり、別の測定では異なる結果となることがあります。

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