見出し画像

なぜUVケアは美容に重要なのか-①

こんにちは!
美容整形外科含め色々な科を渡り歩いてる放射線技師、taskunです!

さて、今年も凄まじかった肌を突き刺す陽射し☀️
皆さんはしっかりと紫外線対策、ケアができましたか?
僕はできませんでした!()


年間を通して紫外線の対策をすることはお肌に気を遣っている方であれば、対策などは理由を含めご存じかと思うので、このnoteでは

「紫外線が何故肌によくないのか」
「紫外線が及ぼす肌への影響」

を美容観点メインに数回に分けて書かせていただきます。

(※そのため細かい定義や機序等はざっくりとだけ書きます。気になる方は是非コメントしていただけるとそのことについて触れるモチベーションになるので是非よろしくお願いします🙇)



 

今回は、「紫外線とその影響

紫外線自体の事と、紫外線が肌へ、細胞へどのように作用するのかを書いていこうと思います。


まず、紫外線(UV)は生物に与える影響を基に波長の長い方から大きく分けて3つ。
UVA、UVB、UVCと分けられています。

波長が短いほど強い力を持ち、UVCは殺菌灯などに使われているほど強いのですが、幸いな事に地球を取り巻くオゾン層により吸収され、地表に届く紫外線は少量のUVBと大量のUVAです。

また紫外線には、UVCのように波長が短いほど細胞に対する影響が強く、
UVAのように波長が長いほど皮膚の深くに入り込むという性質もあります。
(力が強いほど浅い箇所に作用し、力が弱いほど深く入り込むイメージ)

そして、日焼けを起こす力で比べるとUVBはUVAの600-1000倍強いといわれています。

UVAは日光に大量に含まれていますが、UVBはバリアであるオゾン層である程度カットされていても、真っ赤に日焼けした場合の原因として、UVBが7-8割、UVAが2-3割と見積もられています。
B、つよつよですね〜。

美容的に重要視されるシミ、しわ。
加えて皮膚癌などの慢性皮膚障害(光老化)についても圧倒的にUVBの影響が強いのですが、UVAも皮膚の深く真皮にまで到達するという点で無視できません。結局はAもダメージとして蓄積するのです。



はい、既になんだかややこしくてよく分からん状態ですが、つまりここまでの紫外線の説明をまとめると。


「僕らが浴びる紫外線は強い順にUVB、UVAとある」
「違いは、「強さ」「作用する深さ」」

です。
しかしながら、最も大きな違いとして

DNAに直接ダメージを与えるかどうか🧬」

という事柄があります。
正直覚えなくていいです。だって紫外線自体を対策すればいいのですから🫠


UVBはつよつよ!なのですが、
UVBは細胞にあるDNAに直接吸収されてDNAに傷をつけてしまいます。ダイレクトアタック。

DNAは細胞の設計図なので、これに傷がつくということは細胞にとっては大ダメージ。
その結果細胞は壊れてしまいます。

また、壊れなくとも設計図であるDNAが損傷し、きちんと傷を直せない場合は、エラーの起きている設計図(間違った遺伝情報)を次に生まれてくる細胞に持ち越さないようアポトーシスという機序で自ら壊れてしまいます。
よくできていますね。(このエラーがそのまま引き継がれ無秩序に増殖している状態が癌化です)

一方、UVAは身体の様々な分子に吸収され、その結果生じる活性酸素を介して細胞の膜脂質や蛋白質、DNAなどを酸化させダメージを与えます。
(UVBにも活性酸素を介した細胞障害性があります)

(美容、健康の分野で活性酸素とフリーラジカルが混同されることが多々ありますが異なる事柄です)



この様に、紫外線が私たちの身体に作用することにより、

・日焼け(メラニンの生成)
・光老化
・ガン化
・免疫の抑制
・光過敏症

など様々なデメリットが現れます。
しかしながら僕らが日常でUVAだのUVBだの選択的に防いだりする事はできませんし、結局は紫外線全体としての対策が必要であり美容的、健康的に重要であると言われている理由だと思います。




紫外線そのものの事、それが身体へ、肌へどの様な影響があるのかざっくり伝わりましたでしょうか。

それを踏まえた上で、次回のnoteは上記の「日焼け」や「光老化」等が、何故起こるのかについて書いていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

本文中に出てきた事柄で更に深掘りしたい事がありましたら是非コメントに残していただけると幸いです☺️

#紫外線対策
#uvケア
#医療
#美容
#健康

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集