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【読書】生きるぼくら
生きるぼくら
原田マハ
いじめをきっかけに、引きこもりになった主人公の麻生人生が、
米づくりを通じて人間的に成長していく物語。
自分にできることが何もないように感じ、
先の見えない不安感に襲われる時があるかも知れない。
自分がどんどん小さくなって四方八方が分厚い壁に囲まれたような
すごく窮屈な感覚に襲われる。
そんなときに一人で足掻いていても前に進むことはできない。
この小説を読んでいると
『一人じゃない。声を上げて一歩踏み出してみて。
必ず助けてくれる人がいるから。』
こんな風に語りかけられているように感じた。
主人公の人生にとって、米づくりをすると言う決意が
心の中のわだかまりを消し去る第一歩になった。
お米の一生=人の一生
と言うばあちゃんの考え方や村人の温かさ、自然の生命力に触れ
どんどん前向きになっていく
「生きるぼくら」と言う言葉の意味を考えながら読むと
最後のページにたどり着いついた時には、心が晴れた気分になった。
「変わっちゃだめなわけがない。むしろ、おれらは、どんどん変わっていかなくちゃならないんだ。この稲のようにー。季節とともに成長していけるはずなんだ。」
これは主人公の人生の言葉。
“それまで通り“の自分でいることは、何も考えなくてよくて楽かもしれない。
けれど、変化を受け入れ、決意してはじめて前に進めるんだと思う。
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