読書感想文 #1 戦略読書日記
元BCGの三谷さんが書いた戦略読書
人と同じものだけを読んでいたら、人と同じことを言うつまらない人間になってしまっという筆者の経験から戦略的に読書を行うことを勧める書。
人間の思考は基本的にはインプットを加工しているだけにすぎないと仮定すると、確かに人と同じような本ばかり読んでいたら、人と同じような発言をしてしまうだろう。
もちろん読書以外のインプットでも人との違いは作れるわけであり、だからこそ読書以外でも多様な経験をすることが各人の価値の源泉となり得るのだろうから。そこも大事にしていきたいものである。
この本において語られている読書戦略は具体的には、さすが元BCGという感じでBCGが提唱したプロダクトポートフォリオマトリクスを読書のポートフォリオマトリクスとして転用しようというものである。
詳しくは本書を読んでいただきたいが、なりたい人間像があった時に、それに足りない分を読書で埋めていく。読んだ本が自分の内的世界を形作るわけだから、何を読むかのポートフォリオはなりたい像から逆算して決めようというわけであろう。
本書では具体的に、どの時期にはどのようなポートフォリオを組むべきであるかや、更に詳しくおすすめ書籍なども書かれている。
もちろんこのおすすめ書籍に従いすぎると三谷さんのような人間になってしまうかもしれないのだが…少しばかり参考にするのは良いだろう